
<明治安田J1:町田1-0新潟>◇第6節◇15日◇Gスタ
アルビレックス新潟はアウェーで町田ゼルビアに0-1で敗れ、開幕6戦未勝利となった。
前半25分、先制となる決勝点を献上した。樹森大介監督(47)はオープニングゲームから続けてきた布陣を4バックから3バックに変更。クラブが20年から積み上げてきたパスで前進する攻撃スタイルではなく守備重視のサッカーを選択も、2試合連続ゴール中だったMF長谷川元希(26)を生かすことができず、自滅した。
前半25分、自ゴール前に選手をそろえるも町田FW西村拓真(28)をフリーにしてヘディングシュートを許し、簡単に失点。攻撃も機動力を欠いてシュート数は相手の9本に対し4本に終わった。樹森監督は「前半は確実に(失点)0でいきたかったが、またゴール前の弱さが出た。想定以上に相手のマンマークを外せず後ろに重くなり、セカンドボールも拾えなかった」と敗因を挙げた。
全試合に出場していた大卒ルーキーのDF稲村隼翔(22)をケガで欠き、監督は4-4-2から3-4-2-1気味にシステムを変更。守備からリズムをつくろうと試みた。しかし右DF藤原奏哉(29)を1列前で起用したことで、警戒しなければならなかったはずの元日本代表FW相馬勇紀(28)に自由を与え、失点シーンは簡単にクロスを上げさせてしまった。
守備重視の戦い方に攻撃は沈黙。好調の長谷川までパスが回らず、さらにタッチライン際でのプレーを得意とするFW太田修介(29)も中央へのポジション変更の影響か、力を発揮できなかった。
後半は従来のシステムに形を戻したが、4戦ぶり無得点で試合終了のホイッスルを聞いた。主将のDF堀米悠斗(30)は「布陣を変更したことで、やりやすくなったのは相手。『勝てないから』とやっていることを変え、疑ったらバラバラになる。信じてプレーし続ける」と話した。