
<プレシーズンゲーム:阪神3-0カブス>◇15日◇東京ドーム
阪神が高卒3年目左腕、門別啓人投手(20)の5回パーフェクトの快投と、機動力を生かした野球で、カブスに完封勝ちを収めた。
先発マウンドに上がった門別は、カブスの強力打線を物ともしなかった。先頭のイアン・ハップ、鈴木誠也を初球の直球で打ち取ると、カイル・タッカーも直球で押し込み3者凡退。その後も制球を乱すことなく、5回まで1人の走者も出さない無四球無失点。2つの三振も奪い、完璧な内容でマウンドを降りた。
打線は3回先頭の梅野がカレブ・シルバーから両軍初安打となる二塁打で出塁すると、3回2死三塁から近本が内角直球を右翼フェンス手前に運ぶ先制二塁打。4回は先頭の森下が右前打と二盗で好機を広げ、前川の適時二塁打で2点目。5回も出塁した中野、佐藤輝がともに二盗を決めて3点目を奪うなど、機動力を存分に発揮した。
また阪神育成ドラフト1位から支配下昇格を勝ち取った工藤泰成投手(23=四国IL徳島)も7回に登板し、2人の走者を出しながらも3つのアウトを全て三振で奪い、無失点ピッチングを見せた。
試合前にはカブスの練習を興味津々で見守るなど、ナインはいつもと違う空気を楽しんだ様子。阪神は16日に大谷らを擁するドジャースと対戦する。