
パドレスのダルビッシュ有投手(38)が13日(日本時間14日)、敵地ロイヤルズ戦に登板。4回2安打1失点4奪三振と好投した。
12年以来、約5年半所属したレンジャーズ時代の本拠地マウンドへ、明確なテーマを持って向かった。オープン戦2試合目。より精度を求めたのは、左打者相手へのツーシーム、パワースライダー、スプリット。「その辺は良かったと思います。三振も取れましたし…」。メジャー14年目の3番ペレスに対しては、新フォームだけでなく、足をゆっくり上げる投法を織り交ぜてカーブで空振り三振。「駆け引きというところで楽しめました」。最速154キロの速球とカーブとの間に最大緩急差42キロを付けてタイミングを外すなど、変幻自在の熟練投球を披露。「走者を気にしながら打者に集中できるようになってきました」と、着々と実戦勘も戻ってきた。
前回登板が悪天候でスライドしたこともあり、順当なら今後も中4日登板が続く見込み。「もうきつい、って言ってるんですけどね、投手コーチに。虐待だって…。もう(今年で)39歳なので」。苦笑交じりの言葉とは裏腹に、円熟味に、変わらぬ若々しさを加味した54球だった。(サプライズ=四竈衛)