
第97回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)で史上4校目の連覇を目指す健大高崎(群馬)が14日、甲子園練習2日目に登場した。エース石垣元気投手(3年)は腰回りの張りで別メニュー調整となったが、大会初日第3試合の初戦には間に合う見込みと強調した。対戦する明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督(69)は、試合前から揺さぶりをかけるとともに連覇阻止へ自信をのぞかせた。
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欲をいえば、名前の通りの“元気”な姿を見たかった。健大高崎・石垣は、甲子園練習を別メニュー調整で終えた。腰回りの張りで大事を取って投げるのを控え、ボール拾いなどサポート役に回った。初戦には間に合う見込みで「少し体が疲れているというのがありました。(初戦まで)あと4日でしっかりと自分のコンディションを整えていきたいです」と前を向いた。
焦りの色は見えない。明徳義塾・馬淵監督による「石垣君、調子悪いんかな?」発言にも動じず、「そうです、その通りだと思います」とニヤリと笑みを交える余裕ぶり。最速158キロを投じるマウンド同様に強気な姿勢で「言い方は悪いかもしれませんが、黙らせるくらいのピッチングをしたいです」と返した。
甲子園を沸かせてきた名将への敬意は忘れない。「好投手を倒してきている。自分の対策もしっかりきていると思うので、それをさせないように」と警戒を強めた。「自分たちの野球をすれば負けることはない。エースとしてどんな場面でもマウンドに上がって、無失点にこだわっていきたい」。腰の治療をしながら、初戦に向けて照準を合わせていく。【平山連】