
<ウエスタン・リーグ:ソフトバンクー中日>◇14日◇タマスタ筑後
周東や栗原らケガ人続出のチームに朗報だ。ソフトバンク今宮健太内野手(33)が、1軍の開幕戦に間に合う見通しとなった。左ふくらはぎ痛から復帰し、14日の中日とのウエスタン・リーグ開幕戦(タマスタ筑後)に「1番遊撃」で今季初実戦。3打数無安打も攻守に軽快な動きを披露し、当初は5イニング出場の予定も6イニング目まで“おかわり”した。3月28日の本拠地ロッテ戦に向けて「もちろんそこを目指していく。不可能なことではない」と気合。映像で確認した小久保裕紀監督(53)も「再発さえしなければ開幕は間に合います」とGOサイン間近だ。
春季キャンプ中の2月13日に患部に痛みを覚えた。そこから1カ月間の慎重なリハビリを経て復活。「まずはけがなく終われたことが一番の収穫」と話したが、本来の今宮らしさは全開だった。初回に宇佐見の遊ゴロを軽快にさばき、矢のような一塁送球。直後の第1打席では柳の初球ストレートをスイングして二ゴロ。「初球に真っすぐがきたら絶対にいこうと決めていた。プラン通りです」。第2、第3打席は外野フライもライナー性の鋭い打球だった。「前に飛ぶんかなって思っていたけど、とらえることができたのは安心です」。指揮を執った松山2軍監督も「思っていたよりも内容が良かったね」とひと安心した。
今後も2軍戦で出場を続け、3月21日の広島戦(みずほペイペイドーム)から1軍に合流するプランが濃厚だ。今宮は「1軍も熾烈(しれつ)な争いをしている。内容と結果を求めていきたい」と引き締めた。【只松憲】
◆今宮の復帰までの経過 宮崎春季キャンプ第3クール最終日(2月13日)の練習中に左ふくらはぎを痛め、第4クールは別メニューで調整。宮崎市内の病院で検査を受け、同18日に帰福し、19日にチームドクターの治療を受けた。同21日からは福岡・筑後市のファーム施設で練習を再開。同26日からは室内練習場で約2週間ぶりの打撃練習を再開していた。