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【札幌】ラマダンで断食中のFWバカヨコ、初勝利誓う「いい方向に向かってる。前に進むだけ」


J2北海道コンサドーレ札幌のFWアマドゥ・バカヨコ選手がラマダン(断食月)の中、秋田戦に向けて通常練習に参加しています。ラマダン中は日の出から日没まで飲食せず、練習中も水分補給をしませんが、バカヨコ選手は体調に影響はなく、フィーリングは良いと述べています。彼は午前3時半に起床し朝食を取り、再び就寝してから日中の活動を続けています。バカヨコ選手は「食べ物や健康な体への感謝を深める時期」としてこの期間を大切に過ごしています。現在、彼の走行距離やスピードに変化は見られず、通常通りの練習に参加しています。彼は、チームの開幕4連敗から抜け出し、今季初勝利に向けて努力を続けると述べています。

秋田戦前日練習に参加する札幌アマドゥ・バカヨコ(撮影・保坂果那)

イスラム教徒でラマダン(断食月)中のJ2北海道コンサドーレ札幌FWアマドゥ・バカヨコ(29)が14日、アウェー秋田戦(15日、ソユスタ)に向けて札幌・宮の沢での練習に参加した。今月末までの約1カ月間、日の出から日没までの飲食を断っている。練習中の水分補給もしていない。それでも「最初の3日間は難しいけど、そこから慣れてくる。体がリフレッシュし、マイナスになることは1つもなく、フィーリングはとても良い」と、体調に影響はないと強調する。

午前3時半頃に起床して朝食を取り、もう一度就寝してから朝を迎え、練習場に向かう。そして夜にまた食事をする。お祈りは1日に5回。「この期間で一番大事なのは、食べ物や健康な体へのありがたさを感じること」。感謝の気持ちを持って過ごす。

現在のところ走行距離やスピードに変化は見られず、他選手と同じ練習メニューをこなしている。ただ試合翌日はプレー時間に関係なく、リカバリー組に入り回復に努めている。「世界中にムスリムのサッカー選手はいっぱいいる。僕だけじゃない」と話す。

前節千葉戦(1-3)ではリーグ戦初先発して自己最長82分間プレーした。チームは開幕4連敗と苦しむが「いい方向には絶対に向かっている。下を向かず、前に進むだけ」と、今季初勝利のために力を尽くす。【保坂果那】

◆ラマダン ヒジュラ暦(イスラム暦)で9月のこと。イスラム教徒にとっては聖なる月で、日の出から日没まで飲食を断つ。他にも喫煙などの禁止行為がある。飢えを体験することで、飲食物への感謝の思いを持ち、信仰心を高める修行。太陽暦とは月の数え方が違うため、毎年約11日ずつ時期が早まる。期間は約1カ月間で、25年は3月1日から29日ごろ(変動する)まで。

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