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【ACL2】傷心広島8強敗退 第1戦没収試合に続き第2戦ジャーメイン良が一発退場で勢い喪失


サンフレッチェ広島はアジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2)の準々決勝第2戦でライオン・シティーと1-1で引き分けたが、合計スコア1-4で敗退が決定。広島は第1戦で取り消された6-1の勝利の影響で、敵地での逆転は果たせず。ジャーメイン良の退場や、暑さと人工芝という厳しい環境も影響し、実力を発揮することができなかった。また、フランス国籍のFWバレール・ジェルマンの出場資格問題での没収試合も影響した。広島はこの結果を教訓に、改善を目指す決意を表明している。

<アジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2):ライオン・シティー1-1広島>◇12日◇準々決勝第2戦◇シンガポール・ジャランべサル・スタジアム

0-3の没収試合で第1戦を落としたサンフレッチェ広島は、第2戦はFWジャーメイン良(29)の一発退場というアクシデントが続き、2戦合計1-4でベスト8での敗退が決まった。

敵地でライオン・シティー(シンガポール)との第2戦に臨み、第2戦は1-1の引き分け。

最低でも3点差以上の勝利が求められた広島は前半20分、速攻から先制点を許す苦しいスタート。それでも、同34分、MF中島の直接FKが決まって同点に追いついた。ほとんどの時間で広島が圧倒していた。

だが後半6分、広島が敵陣に攻め込んだところで、ゴール前でジャーメインと相手DFがポジション取りで小競り合いを起こし、ジャーメインが左肘で相手を振り払い、さらに激しく左手で払いのけたが、相手の顔に入り、UAEの主審がジャーメインにレッドカードを提示。相手には警告が示された。

VARの確認後も判定に変更はなく、大量点が必要な広島は1人少ない状況に追い込まれた。

事実上、この数的不利で序盤から圧倒的に攻め続けた実力差や、同点に追いついた勢いも喪失。気温30度近い敵地で人工芝という会場にも苦しんだ。

広島は5日にホームで開催された第1戦で、6-1と大勝。だが、2月末にオーストラリアのクラブから加入したフランス国籍のFWバレール・ジェルマン(34)は、前所属先でアジア・サッカー連盟(AFC)主催大会の出場停止処分を受けていたにもかかわらず、今回の準々決勝第1戦でベンチ入りして後半途中から出場した。

AFCは8日、出場資格のないジェルマンが出場したことを確認し、6-1の勝利から没収試合扱いで、広島の0-3の敗戦に変更した。

AFCから懲罰処分を受けた広島も「確認が不十分で、出場停止対象者を出場させてしまった。今後このような事態が起きぬよう、再発防止に努める」などとコメント。

失意を埋めるべく意欲的にシンガポールに乗り込んできたが、一発退場もあって厳しい現実を受け入れるしかなかった。

▽広島の18歳MF中島 悔しい。1つタイトルを失ってしまったが、まだ(J1リーグなど)狙えるものは続いていくので狙っていきたい。

◆広島のACL2 大会方式が一変されたACLE(エリート)と違い、下位大会にあたるACL2は従来のACL方式を継承。1次リーグは32チームが8組に分かれ、ホームアンドアウェー方式で東西各地区で1次リーグを行い、各組2位までがベスト16による決勝トーナメントに進出。5勝1分け無敗の広島はE組1位で突破し、2月の決勝トーナメント1回戦でナムディン(ベトナム)に快勝し、この準々決勝に進出していた。

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