
横浜F・マリノスが、16日のガンバ大阪戦(午後2時開始、日産スタジアム)に向け「漫画広告」を横浜駅の構内に掲載し、ファン・サポーターの間で話題となっている。
G大阪との一戦といえば、昨年10月27日の天皇杯準決勝で延長戦の末に2-3と屈した激闘は今も記憶に新しい。2-1とリードして迎えた後半アディショナルタイムの土壇場に追いつかれ、延長で勝ち越された。その試合を漫画化し、“宿敵”への雪辱ムードを高めている。
そのタイトルは、「TRICOLORE REVENGE」エピソード0。「あの日の悔しさが今も消えない-」の言葉から始まる臨場感たっぷりの漫画はひときわ目を引く。普段なら足早に立ち去ってしまうところだが、思わず足を止めて見入ってしまう人も多い。
現在掲載されている場所は、東急東横線・横浜駅改札内と横浜市営地下鉄横浜駅・改札外(ともに3月10日~16日)。一日の乗降者数は横浜駅全体で約200万人(日本全体で4位、1位は新宿駅で約300万人)という巨大ターミナル。往来の多い場所だけにその効果は絶大だ。
斬新な漫画広告を目にしたファンもSNSに投稿。「マリノスさんの新しい広告が横浜駅にあったよ」「横浜の駅で見かけて、悔しさが込み上げてきました」。
今回の一戦を盛り上がるべく、クラブは「これは、ただの一戦ではない。昨年、悔しい負け方をした相手との再戦であり、雪辱を果たす場。そこで、リベンジマッチに向け、あの試合のハイライトを『エピソード0』として漫画化し、公開。もう一度悔しさを噛み締め、勝利への闘志をさらに燃やします」と説明する。
11日にはAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)で上海海港(中国)戦に4-1と快勝し、2年連続の8強進出を果たした。ここ1カ月で8試合を戦う過密日程で負傷者も増えている中、持ち前のアタッキングフットボールで不安を一掃している。
4バックの右サイドバックにFW宮市亮をコンバートした超攻撃的な布陣がはまっており、G大阪へのリベンジ機運は高まる一方だ。アジアの頂点を狙う上で、まずは国内のライバルをたたけるか。漫画効果もあり、認知・注目度は日増しにアップしている。