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【西武】マスク3枚…高橋光成、対策も準備も重ね3回無失点 花粉症乗り越え今年こそ白星重ねる


西武の高橋光成投手が、花粉症対策として3枚のマスクを重ねて着用し、楽天戦で3回無失点の好投を見せた。昨季は0勝11敗と苦しいシーズンを送ったが、オープン戦での好投に「思い描いていたボールの軌道で投げられた」と手応えを述べた。群馬で育ち、今年は3月1日から花粉症が悪化したため、マスクや鼻うがいで対策を強化。集中力が重要な投手だからこそ、「開幕からいいスタートを切りたい」と意気込む。左肘の使い方やプレートの位置を調整し、さらなる成長を目指している。

楽天対西武 マスクを重ねて着け花粉対策をして練習に臨む西武高橋(撮影・横山健太)

<オープン戦:楽天4-7西武>◇9日◇静岡

西武の高橋光成投手(28)がマスクを3枚重ねた。9日、楽天戦(静岡)で先発し3回無失点。昨季は屈辱の0勝11敗で、白星はオープン戦を含めても23年9月10日以来。それでも「あ~」に濁点を付けたようにうなり、笑顔はなく報道陣に姿を見せた。

鼻頭に指を重ねた。「今日はゾーンの中で勝負できましたし、思い描いてたボールの軌道だったので良かったと思います」。答えきってはなをすする。群馬・沼田の木々が重なる山あいで育った。少年時代も少しは花粉症っぽさはあった。

「でもこんなにきつくはなかったですよ」。今年は3月1日、宮崎市内で発症。重ねた3枚のマスクを微妙にずらして鼻からあごを覆い、メガネも装着。投手は集中力が命だ。「いろんなところに弊害が出るので」。マスク、鼻うがい。対策に対策を重ねる。

マウンドじゃ言い訳にできない。全集中でマイワールドへ。「テンポも良かったと思うので、リズムに乗りやすい投球ができたのかなと思います」。初回から150キロ台を重ねた。「思い描いていたボールの軌道で」。想像と現実が重なれば背番号13は強い。

「今年は本当に野球人生の分岐点なので」と事あるごとに言葉を重ねる。左肘の使い方を変え、プレートも三塁側を踏み…工夫に工夫を重ね、冬を過ごした。花粉症には勝てずとも、白星を順調に重ねるだけの素地はつけた。だから「開幕からとんでもないスタートダッシュを」と言える。

苦しんだからこそ重層的になれる。1年前と比べて「全部、変わりましたね」と言う。9回の若手野手たちが躍動しての追加点も、マスク3枚重ねでベンチ最前線で喜んだ。帰り際には「三重(さんじゅう)ですよ」と重ねがさねの主張。そこに記者(マスクは1枚)のくしゃみが2つ重なった。【金子真仁】

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