
北の大地で存在感を示す。日本ハムのドラフト1位、柴田獅子投手(18=福岡大大濠)が7日、本拠地デビュー戦での躍動を誓った。8日中日とのオープン戦(エスコンフィールド)にDHでスタメン出場する見通し。2打席が与えられる予定の貴重な1軍舞台で、まずはあいさつ代わりの“プロ初安打”を放ち、投打に挑戦する背番号31を北海道のファンにアピールする。
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柴田の心は早くもドキドキワクワクしていた。2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷から北海道へ移動。夜には札幌市内で開催された「北海道日本ハムファイターズ 2025シーズン開幕スペシャルパーティー」に出席した。スーツ姿で決めた超大物ルーキーは、本拠地デビューを翌日に控えて「いい想像も悪い想像もしちゃうけど、いざ明日の結果がどういう感じになるのかなって楽しみです」と笑みを浮かべた。
新入団選手のお披露目セレモニーが行われる8日中日戦で、まずは「野手柴田」を北海道のファンに披露する。新庄監督は6日に「2打席立ちます」と出場させる考えを明かしていた。柴田は「どこで何番で打つかは、まだ言われてない」が、DHでスタメン出場する可能性が高い。
どんな姿を“お披露目”してくれるのだろうか。「存在感をアピールできたら。そこで結果がついてきたらいいなって思います」。豪快なスイングは春季キャンプ中の実戦でも、見る者全てを魅了した。今回も「結果よりも自分の個性をアピールできたら。そこを打席の中で、どう表現できるかを、ちょっとやりたい」とイメージを膨らませた。もちろん結果もついてきて欲しい気持ちは「ありますよ!」、まだ出ていない“プロ初安打”も狙う。
2軍キャンプを打ち上げたあとも、鎌ケ谷では投手としてブルペン入り。野手としては「室内でバッティングをやっていました」と、投手優先の練習を続けているが、バットでインパクトを残す自信もある。「(柴田という選手を)どう捉えてくれるのかは自分自身も興味がある。逆にファンの皆さんがそれを言語化して言ってくれたら、それが自分のプレースタイルになる」。あいさつ代わりの2打席で、無限の可能性を示す。【木下大輔】