
<UEFAヨーロッパリーグ(EL):Rソシエダード1-1マンチェスターU>◇6日(日本時間7日)◇ラウンド16第1戦◇レアレ・アリーナ
【サンセバスチャン(スペイン)=高橋智行通信員】日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダードは、ホームでマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)と1-1で引き分けた。
試合後の会見に臨んだイマノル・アルグアシル監督は、まだ五分の状況にあることを強調した。
「非常に拮抗した試合だった。前半はより苦しんだが、後半は失点したとはいえ良くなった。チームはとてもうまく反撃して同点にし、最後まで勝つためのチャンスを何度も作った。この対戦の行方はオールド・トラフォードで決定するが、我々は既にそこで1度勝っている。なぜ再び勝てないと思うんだ?」
前半はほぼ決定機を作れず、後半に失点して以降、攻める機会も増えて同点とした。苦戦の理由を問われると「前半はパスやクロスが足りず、相手には非常に速い選手がいたのでトランジションを回避できず、チャンスを作られてしまった。後半は良くなって、より多くのチャンスを作り、相手のトランジションが減り、勝つチャンスがあった」と振り返った。
マンチェスターUは先週末のFAカップでフラムにPK戦の末に敗れて敗退し、プレミアリーグ14位と低迷している。しかもリサンドロ・マルティネス、ウガルテ、ディアロ、ワグワイアなど多数の欠場者を抱えている状況だったが、蓋を開けてみれば名門クラブらしいスキのない手堅さだった。
相手チームの印象について問われると「マンチェスターUのポテンシャルの高さは言うまでもないし、彼らがチームとしてまとまれば、我々だけでなくどのチームも、すべてを正確にプレーせざるを得なくなるだろう。彼らはプレミアリーグで結果は出ていないが、いい試合をしている。とても良いチームなので、我々はクオリティーの面で優れなければいけないし、彼ら以上のスピードを持つ必要があるが、彼らはその点で世界最高のチームの1つなので非常に難しいものになるだろう。我々は対戦した選手たちの難易度を理解しているし、自分たちの戦い方に満足している」とコメントした。
第2戦は敵地となることから不利とみる向きはあるが、勝利への意欲をこう語った。
「我々はヨーロッパリーグの優勝候補の1つと対戦しているので、相手のスタジアムで勝つのは難しいだろうが、2年前にオールド・トラフォードで勝っている。最後の時間帯のパフォーマンスを見れば、勝てるはずだ。準々決勝に進出できる第2戦を生きた状態で臨めることは幸せであり、誇りに思えることだ」
1週間後の13日(日本時間14日)、舞台は「夢の劇場」と例えられるオールド・トラフォード。Rソシエダードの新たな歴史が刻まれるか、注目される。