
ドジャース大谷翔平投手(30)と巨人長嶋茂雄終身名誉監督(89)が、時空を超えて対決した。セコムは11日、ともにアンバサダーを務める両者が登場する新CMを公開し、15日から放映開始すると発表。CMでは合成映像で、メジャーリーグを代表する大谷がマウンドに立ち、投手として「ミスタープロ野球」を打席に迎えた。
CMは「60年前、ひとりの日本人にアメリカから実は声がかかっていた」という大谷のナレーションから始まる。マウンドの大谷が見つめる先には、背番号3の文字。CGによって再現された当時の長嶋氏が、大谷を静かな表情で見つめる。再び大谷は「今、僕はその場所で挑み続けています」と語り、両者の対決シーンで終わる。
大谷はCMでの競演について「うれしかった。日本のプロ野球といえば長嶋茂雄さんだと思いますし、初めてプロ野球の試合を見たのも東京ドームなので、ずっと看板もあそこに何年も何十年もあった。松井さんの試合をよく見ていて、よくテレビに映るし」と回顧した。何度か食事をともにしたことを明かし、対談も行った経験がある。「僕が見てきている同じ世代の方よりも一回りも二回りも大きく、オーラみたいなものを感じます」と印象を語った。
もし、実際に対決したらどうやって抑えるかと問われると「自分の一番いい球をチョイスしていくんだろうなと思う。空振りを奪って、ヘルメットが落ちる絵がマウンドから見られれば最高だと思う」と無邪気に答えた。
具体的にどんな球種で攻めるか。「真っすぐもそうですけど、その時代はスプリットとかフォーク系のボールはないと思うので、投げた時に、どういう反応をするのか興味あります」。あくまで抑え込むために、真剣勝負を思い描いた。
長嶋さんは現役時代、メジャーから入団を打診されていた。大谷は「一野球ファンとして単純に見たかった。僕より前に活躍していたプロ野球の選手たちがメジャーリーグに来た時、どういうプレーを見られるのか、ファンとして」と話した。