
今秋に滋賀で開催する国民スポーツ大会(国スポ)大会で、高校野球の硬式、軟式ともに7イニング制の導入することが4日、正式に決まった。
日本スポーツ協会が都内で国スポ大会委員会を開き、高校野球など大会で実施する各競技の変更点を協議・承認した。これにより国内主要大会では初めてとなる7イニング制が決まった。
4日間で全日程を消化する負担や選手の健康面に配慮した対応と説明を受け、委員からは「野球というスポーツの特色がずいぶんと変わっていく」と見方も示された。それでも7回制への変更に関する異論は出ず、別の委員からは「かなり時間をかけて協議されたであろうと思います。選手の健康面などを考えれば」と尊重していた。
日本高野連では夏の酷暑対策や障害予防の観点から昨年から本格的に検討を重ね、1月には近未来での7回制導入へ向けた「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」を設置。DH制やリプレー検証の本格導入を含め年内に対応策をまとめる方針をとっている。