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横浜「4冠」へ19安打20得点で25年初戦快勝 奥村頼人、織田翔希のWエースも揃い踏み


横浜高校は駿台甲府を相手に行われた練習試合で19安打20得点を記録し、20-1で快勝した。投手陣では、先発の奥村頼人が3回を投げて1安打無失点、最速144キロの直球で5奪三振を奪い、春の選手権に備えて調整中。また、3番手で登板した織田翔希も148キロを記録し、2回を2安打1失点とまずまずの投球を見せた。横浜高校は昨秋の明治神宮大会の優勝を機に、甲子園などでの4冠達成を目指しており、力強いスタートを切った。

横浜対駿台甲府 3回を投げ1安打無失点に抑えた横浜の先発、奥村頼(撮影・保坂淑子)

<高校野球練習試合:横浜20-1駿台甲府>◇2日◇横浜高校長浜グラウンド

センバツ出場が決まっている横浜(神奈川)が、今年最初の練習試合に臨み、駿台甲府(山梨)に19安打20得点と快勝。奥村頼人(らいと)投手(2年)と織田翔希投手(1年)のダブルエースがそろって登板し、順調な調整ぶりをアピールした。

昨秋、明治神宮大会を制し、春夏の甲子園、国体(現国民スポーツ大会)を合わせた「4冠」への旅は「背番号1」奥村頼の投球からスタートした。力のある真っすぐと、カーブ、チェンジアップで緩急をつけ3回を投げ1安打無失点。高めの真っすぐとチェンジアップで空振りを取り、奪った三振は5。この日の最速は144キロだった。「今日は冬から課題としていたことができた。でも、まだムダ球が多い」と、自己評価は80点と厳しい。まだまだ上はある。本番に向け、制球、インコースへの精度を上げていく。

18-0で迎えた6回からは、3番手として織田がマウンドへ。先頭から2連打を許し1点を失うも、すぐに修正。その後は無安打で抑え2回を2安打1失点。この日の最速は148キロだった。「真っすぐはよかったけど、コースがアバウトになってしまった」と、1失点を反省。「体のバランス、リズムをもう1度、センバツに向けて調整したい」と、課題を見つけた。

ダブルエースがリズムを作り攻撃につなげ19安打20得点と打線も好調。村田浩明監督(38)は「相手がいると違ってくる。初戦ならではの空気感もある。これからは頭の中もしっかり整理していきたい」と、本番を見据える。チームが目指す「横浜1強」が、幕を開けた。【保坂淑子】

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