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フランス1部で史上初日本人4人が同時にピッチに モナコ南野拓実「日本人対決は常に燃える」


フランスリーグ1部の試合で、モナコとスタッド・ランスの対戦中、日本人選手4人が同時にピッチに立つという歴史的な出来事が起こりました。モナコの南野拓実選手と、スタッド・ランスの伊東純也、中村敬斗、関根大輝選手の4人が先発し、試合はモナコが3-0で勝利しました。 南野選手は試合に対して強い思いを持ち、「日本人として海外でプレーし、日本人同士が対戦するのは素晴らしいこと」と語りました。日本人選手が一堂に会するこの試合はまさに“日本人祭り”として注目され、試合中も選手同士のやりとりが目立ちました。フランスリーグは外国人枠や個人能力が重視されるため、日本人選手が活躍するのは容易ではありませんが、この試合は日本人選手の存在感を際立たせました。

南野拓実(ロイター)

<フランスリーグ:モナコ3-0Sランス>◇28日(日本時間3月1日)◇第23節◇スタッド・ルイ・ドゥ

【モナコ=佐藤成】世界で2番目に小さい国、モナコにサムライ4人が集結した。モナコの日本代表MF南野拓実(30)が、本拠地で日本人トリオを擁するスタッド・ランスと対戦。相手の伊東純也(31)、中村敬斗(24)、関根大輝(22)も先発し、フランス1部で史上初めて日本人4人が同時にピッチに立った。外国人枠や、個人能力が問われやすいリーグの特性から日本選手の挑戦は容易ではないリーグで、主軸としてチームを引っ張る代表戦士たちが歴史を切り開いた。試合はモナコが3-0で完勝した。

   ◇   ◇   ◇

南野は並々ならぬ思いで試合に臨んでいた。「日本人として海外でプレーする、対戦することは素晴らしいこと。僕はだからこそ日本人対決は常に燃える。そういう意味で今日は勝ててよかったと思います」と胸の内を明かした。

まさに“日本人祭り”だった。キックオフの約10秒まで南野は伊東とハーフウエーラインを挟んで何やら会話を楽しみ、試合が始まれば関根と競り合った。伊東が倒されれば敵の南野が様子を確認。伊東と中村が2人だけでカウンターをさく裂させるなど、ピッチの至る所で日本選手の姿が目についた。

先発22人のうち、国別では日本とフランスが最多の4人。王国ブラジルが2人で続き、他は1人だった。規定で外国人枠は3人で、チーム戦術よりも個人能力が強調される日本人向きとは言えないリーグ。他に古橋亨梧(レンヌ)やオナイウ阿道(オセール)もプレーしていることが、日本選手の評価を物語る。

同郷選手との競演を伊東は「特に何も」と淡々と振り返ったが、試合後にはベンチ前で南野とお互いの健闘をたたえ合った。「けがをしないように」と言葉を交わしたという。モナコは欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場を目指し、一方は残留争いに巻き込まれる。3-0のスコア通り状況は対照的だが、やるべきことは同じ。勝利のために全力を尽くす。

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