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阪神藤川監督からキャンプMVPに指名された高寺望夢内野手(22)は「超人級」の活躍で開幕1軍もつかみ取る。指揮官から「糸井(SA)っぽいところがある。それでいてグラウンドでは鍛錬を積んでいる。感性と鍛錬の両方が備わってきている可能性があるので、非常に期待している」と評価を受けた。高寺は「うれしいっすね! 目標の選手なので。目標というか今決めたんですけど(笑い)」と喜びを隠さなかった。
今キャンプは紅白戦を含む実戦8試合で18打数7安打4打点、打率3割8分9厘と気を吐いた。「打撃で結果を出したいと思っていた。出力を上げるための自主トレをやってきたので、それがいい形になった」と手応え十分だった。
危機管理として複数ポジション制を採用する指揮官からユーティリティー性も評価された。キャンプ中のシートノックでは内外野全ポジションをこなし「(複数)守れるに越したことはない。全ポジションで1軍のレベルに達するように」と力を込めた。
1年前のキャンプMVPの前川はその勢いのまま1軍を完走。高寺は「僕も流れに乗りたいです」と意気込む。開幕1軍へ向け勢いを止めない。【山崎健太】
▽阪神井上(2軍新本拠地で始まる実戦に向け)「結果だと思うので、結果を出せるように頑張ります」