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【阪神】藤川監督「沖縄編」終了「いい組織預からせていただいている」若手&主力選手の名が次々と


阪神タイガースの藤川球児監督は、初めての沖縄春季キャンプを終え、若手選手の飛躍を称賛しました。キャンプ期間中、野手では高寺が打率4割の活躍を見せ、投手の門別も成長を見せました。藤川監督は、「全員がチームの戦力である」という理念のもと、1軍と2軍を「宜野座組」と「具志川組」に分け、競争意識を高めました。キャンプに参加した選手たちも全体的に好調で、怪我なく過ごせたことを喜んでいます。藤川監督はシーズンに向け、「感情を揺さぶられず、冷静に戦うチーム作り」を目指しています。約1カ月後に控えるシーズン開幕に向け、準備を進めています。

キャンプ野手MVPに選ばれた高寺(左から4人目)と並んで笑顔を見せる藤川監督(同3人目)(撮影・加藤哉)

阪神藤川球児監督(44)が指揮官として初めて臨んだ沖縄春季キャンプを笑顔で総括した。「まだ振り返れないのが、正直なところですね。長いシーズンを見据えて準備しているその途中。『沖縄編』が終わったということで」。あくまでも、ペナントレースを戦う物語の途中だ。

MVPを聞かれて名前を挙げたのは、期待の若虎2人だった。「主力の選手たちは省いて野手なら高寺、投手なら門別、それから新人の選手たちですね。非常にいいパフォーマンスを見せてくれた」。宜野座組に抜てした高寺は実戦で打率4割と猛アピールし、高卒3年目の門別も急成長。期待に応えた姿に思わず目を細めた。

お手本となる主力選手たちの取り組みにもうなった。「秋に若い選手たちを率いていたのが佐藤(輝)と中野という主力の2名。沖縄に来て近本、大山、木浪、坂本、梅野、原口もそうですね。いい組織を預からせていただいているなと思います」。次々に名前を挙げて頼もしさを実感した。

今キャンプでは1、2軍呼びを撤廃し「宜野座組」と「具志川組」に呼び名を変更。根底には全員が戦力との思いがある。「切磋琢磨(せっさたくま)してやっていくという意味では、シーズン中もずっとじゃないですか。(支配下枠が)70人いる中でどうゲームをいこうかというところですから。1、2軍はあまりないかもしれないですね」。目指すのは、1人1人がリーグ王座奪還のピースになれるチームだ。

「感情が揺れ動かないようなチーム作りをしたい。常に冷静にシーズンを戦う、そういうチームを作りたい」。インタビュー中には飛行機が何度も行き交い、ごう音のために4度中断。そのたびに指揮官は「飛行機? 全然大丈夫ですよ」などと笑って対応し、自ら理想を体現した。シーズンインまで約1カ月。次は甲子園に戻って「開幕直前編」が幕を開ける。【磯綾乃】

▽阪神大山 けがなく終えたのが一番。1年間が終わった時にあの時のキャンプが良かったなと言えるようにシーズンを頑張りたい。(選手)1人1人がすごくいいキャンプを過ごせたと思います。

▽阪神梅野 けがなくやれたことが1番だし、例年より動き的には良かった。実戦に入って、頭の整理とゲーム感を取り戻しつつ、シーズンでしっかり自分の状態、技術に向上心を持って開幕に向けてやりたい。(新戦力投手たちとは)しっかりいい時間を過ごせたと思う。

▽阪神才木 すごい充実したキャンプが過ごせた。真っすぐとフォークの精度、キレとかはこだわってやりました。(指名された火曜日先発には)週頭なので自分ができるだけ長いイニングを投げられるように頑張っていきたい。

▽阪神村上 (開幕投手として臨む開幕戦まで)まだ1カ月あるので、まだ緊張はしてないけど、日に日にするのかなと思う。緊張感を楽しめたらなと。(宜野座組最多となるブルペン投球トータル786球に)いいフォームで投げてるからこの疲れもないかなと思う。

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