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<AFC U-20アジアカップ中国大会:オーストラリア2-0日本>◇26日◇準決勝◇深セン
日本が準決勝でオーストラリアに完敗し、3大会連続のベスト4敗退。16年以来、3大会ぶり2度目のアジア制覇はならなかった。
3月1日の決勝は、2大会ぶり4度目の優勝を狙うサウジアラビアと、初優勝を目指すオーストラリアの対決になった。
この2強と日本、韓国を含めた4カ国が今大会のベスト4に入り、9月開幕のU-20ワールドカップ(W杯、チリ開催)の出場権を獲得している。
日本は23日のイランとの準々決勝で、120分の末にPK戦の死闘を演じ、この日の先発は8人変更。うち、MF小倉幸成(19=法大)が累積警告で出場停止だった。
既に4大会連続のU-20W杯切符をつかんだこともあり、初出場のGK後藤亘(18=東京)ら新鮮なメンバー中心で挑んだ。
試合はともに無得点で迎えた後半4分、日本は左サイドを崩されてクロスを許し、先制ゴールを奪われた。
反撃を試みる日本は後半14分、途中出場からわずか2分後、MF大関友翔(20=川崎F)が左足のミドルシュートを放つが、クロスバーに当たって同点ゴールはならなかった。
すると8分後の同22分に痛恨の追加点を献上。自陣ゴール前でボールを奪われ、最後はミドルシュートを浴び、試合の行方はほぼ決した。多くのシュートを放った日本はノーゴールに終わる一方で、要所で失点した。
背番号10の大関は「1点も取れずに2失点してしまい、苦しい試合になった。悔しい思いでいっぱい。自分の決定機は2回あったので、決めていれば流れも変わった。反省しないといけない。アジア王者として(U-20)W杯に行きたかった。達成できなかったので、アジアでも勝てないということは、自分たちの力不足。(9月まで)まだ少し時間はある。課題が見えたので、突き詰めてやっていければ」と、悔しそうな表情だった。
28年ロサンゼルスオリンピック(五輪)世代となる日本は、この悔しさをばねにU-20W杯に向けて再スタートを切る。