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<練習試合:オリックス3-1ロッテ>◇26日◇宮崎市清武
オリックス中川圭太内野手(28)が、激しさを増す外野争いにアピールの1発だ。練習試合ロッテ戦(宮崎市清武)に「1番中堅」で出場し、いきなり豪快な先頭打者アーチ。ソフトバンクからFA移籍した石川柊の直球を左翼席へ運んだ。「やりたい練習もできているし、実戦に入っていい感じでスイングできている。勝手に長打が出る状態までいければ」。外野が主戦場の背番号67は、内容も伴った1発に手応え十分だ。
ルーキー外野手がライバルに台頭。岸田監督は24日に打ち上げた春季キャンプのMVPにドラフト1位麦谷祐介外野手(22=富士大)と同4位山中稜真捕手(24=三菱重工East)を挙げた。また、メジャー通算29発の新外国人エドワード・オリバレス外野手(28=メッツ3A)も合流。中川は立場的に尻に火がついた状況で、1発回答した。
昨年4月と6月に左足を負傷。出場は60試合にとどまり、年俸も約22%の大幅ダウンとなった。「無敵の中川」と名付けた中嶋前監督が退任して迎えた新シーズン。「開幕だけじゃなく、シーズン通してセンターのポジションは誰にも渡さない気持ちでやりたい」。クールな表情で、勝ち気にレギュラー奪取を宣言した。【大池和幸】
▽オリックス曽谷(ローテ候補が2番手で4回1失点)「前半はポンポンと抑えられたけど、走者が出てから少し甘い球を投げてしまった」