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【阪神】森下翔太が「森下撃ち」誓う 大谷翔平らも取り入れる“逆一本足打法”で開幕戦勝利導く


阪神の森下翔太外野手(24)が、広島の開幕投手森下暢仁(27)との対決に意気込みを見せています。過去の同姓対決で阪神森下は通算23打数4安打と不振ですが、プロ1年目の際にサヨナラ安打を放ったこともあり、特別悪いイメージはないと語っています。試合に向けて「逆1本足打法」を取り入れ、打撃の改善を図っているとのこと。この打法は体の前側でブレーキをかける意識を持たせ、バランス維持を助けるとされています。阪神森下はプロ3年目で4番に座り、相手の研究を超える意気込みと自信に満ちた表情を見せています。

右翼でノックを受ける阪神森下(撮影・上山淳一)

阪神森下翔太外野手(24)が、広島の開幕投手に決まった同姓の森下暢仁(27)撃ちを誓った。

虎の新4番は「良い投手なのは分かっていること。1回のチャンスをモノにできるように。ゾーンに来たらどんどん振っていきたい」と力を込めた。

同性対決は通算23打数4安打で打率1割7分4厘。昨季も11打数2安打4三振と抑え込まれたが、プロ1年目の5に甲子園で、プロ初のサヨナラ打を放った右腕で特別悪いイメージはない。「真っすぐを中心に組み立ててくると思う。1打席1打席、状況を見ながら準備していきたい」。4番に座る今季はよりマークが厳しくなりそうだが、過去の対戦を教材に、相手の研究を上回る意気込み。その表情に自信がみなぎった。

この日は“逆1本足打法”で入念にフォームを確認した。球を捉える瞬間に軸の右足を地面から上げた状態で打つ珍練習法だ。「(体を)回転する時に前の足でしっかりブレーキをかける意識づけです。そうしないと(バットが)インサイドから出ない。『(体の)バランス悪いな』と思ったら、都度やっています」。

今キャンプの打撃練習で時折取り入れ、この日もティー打撃から実践。フリー打撃でも最初の8球は打つ瞬間に右足を上げるスタイルで白球を打ち返した。

逆1本足打法は、ドジャース大谷や青柳が所属するフィリーズで本塁打王にも輝いたハーパーらが取り入れている。「いろんな選手がやっていますけど、自分に必要だと思ったので取り入れました」。特に状態が悪くなった時にベストフォームを思い出させてくれるという。プロ3年目、4番の自覚で進化へ貪欲だ。

この日、藤川監督が開幕投手を村上に託すことを発表した。主砲は仲の良い2歳年上の先輩右腕に「ショウキさんに抑えてもらえれば自分は打たなくても」とジョークを交えてエールを送った。3月28日、敵地マツダスタジアム。森下が森下を撃ち、藤川阪神を開幕勝利に導く。【山崎健太】

◆阪神森下の広島森下撃ちサヨナラ打 プロ1年目の23年5月20日広島戦(甲子園)に6番右翼で出場し、0-0の9回2死一、二塁の場面で、先発森下から左前にプロ初のサヨナラ適時打を放った。阪神新人のスコア1-0サヨナラ安打は、1946年(昭21)の富樫淳以来77年ぶり3人目。阪神打者が同姓の投手からサヨナラ打を放ったのも2リーグ分立後初。不振による初の2軍落ちから同19日に再昇格し、スタメン復帰した一戦もそれまで3の0だった。「正直、泣きそうです」とかみしめた。

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