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3月1日に開業する巨人2軍の新球場「ジャイアンツタウンスタジアム」(東京都稲城市)のメディア向け内覧会が26日、行われた。
客席数は現2軍ジャイアンツ球場から約400席増の2873席。右翼席は一列の立ち見指定席で83席、左翼席は自由にレジャーシートを敷ける芝生エリアとなっている。球場サイズは東京ドームと同じ中堅122メートル、両翼100メートル、人工芝で統一されている。
風通しの良い開放感とグラウンドとの距離の近さが売りだ。1階には一、三塁側にエキサイトシートが設けられ、2、3階の座席は全て4列以内で設定。山本広海球団総務本部長(56)も「(通常の球場は)席が高くなればなるほど離れていくが、そうではなくて2階も3階も同じような距離感で接しているところが最大の球場としての魅力」とアピール。2階席&右翼席最前列には木製のカウンターが設けられ、読売新聞グループ本社の山崎純之介部長は「ぜひカメラ女子のような方々にも推しの写真をたくさん撮ってもらいたい」と快適な観戦スタイルを後押しする。
2階コンコース一塁側には坂本勇人内野手(36)、岡本和真内野手(28)、吉川尚輝内野手(30)、戸郷翔征投手(24)の背番号変更前時代の初々しい写真が壁画となっている。
同球場では試合を見ながら場内をぐるっと1周できるつくりとなっており、室内投球練習場&打撃練習場は2階コンコースから窓越しで観覧が可能。一塁側入り口から徒歩10秒の位置には、サブグラウンドが構える。芝生エリアの左翼席後方には、27年中に国内初となる球場水族館がオープン予定だ。
同球団の新球場開場は40年ぶり。2軍の試合以外にも高校野球、大学野球、女子野球の試合が開催予定。試合のない日にはスタジアムを一部開放し、マルチスポーツ教室も開催予定で地域に根ざしたスポーツ振興の場を目指す。