阪神藤川球児監督（44）が26日、今季の開幕投手を村上頌樹投手（26）に託すことを明言した。プロ5年目の右腕が、3月28日の広島戦（マツダスタジアム）のマウンドで先陣を切る。
沖縄春季キャンプ最終クール初日の午後1時。指揮官は報道陣を集めると、村上を呼び込んだ。2人が並んだ形で「うちの開幕投手、村上投手にやってもらいます」と“公開発表”。村上も「お願いします」と答えた。そのまま2人で記念撮影にも応じた。
実際に右腕に大役を伝えたのは、昨年11月21日のタイガース杯ゴルフ大会中。藤川監督の前の組で、村上が回っていた。「僕のカートが安藤投手（チーフ）コーチと一緒で、安藤さんに『開幕投手っていつ伝えたらいいですかね』って言ったら『先に言ってあげた方が準備しやすい』って言ってたので。前にいたんで、『開幕投手ね』って。そのショットは大したことなかったですね（笑い）。ショートホールで」。村上は「ゴルフの時とは思ってなかったです」と驚きながらも、大役を受け入れここまで調整を続けてきた。藤川監督は「よくここまで俺たち黙ってたよね」とにやりと笑みを浮かべた。
村上はプロ5年目で初めての大役。東洋大からドラフト5位で阪神入り。23年にプロ初勝利から一気に飛躍し10勝6敗、防御率1・75でリーグ優勝に貢献。MVPも受賞した。昨季は7勝11敗だった。
この2年はフィリーズとマイナー契約した青柳晃洋投手（31）が務めていた。
