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<練習試合:ヤクルト6-8楽天>◇24日◇沖縄・浦添
球界でも最重量級のバットを巧みに操った。ヤクルト浜田太貴外野手(24)が外野レギュラー争いにアピールの1発を決めた。6回先頭、楽天ヤフーレの内角低め140キロツーシームに反応した。「打ったことのないコースを打てた」。打球は左翼ポール際を切れずに内側を巻いた。
今季から86・36センチ、920グラムの新バットを使う。昨季から1・27センチ長く、40グラム重くした。投手の球速が上がり、今はスラッガーも900グラムを切るバットが主流。重い分だけ制御は難しくなるが、変えた理由がある。パワーが魅力の大砲候補は「軽いと振り過ぎる。重いバットだと軽く(振るイメージ)でないと間に合わない」。フルスイングし過ぎることを、あえて“制御”できる相棒とした。
キャンプ期間中は古田臨時コーチに内角球の対応の助言を求めた。「大振りしないで左肘を抜く」と指導を受け、実戦で結果につなげた。「これまでならば、サードゴロか三塁線のファウルだったと思う」と今までにない感触があった。
外野は左翼サンタナ以外、中堅、右翼は競争となる。高津監督は「うまく打ったね。彼の長打力をあらためて感じた」と評価。23年は103試合出場も昨季は10試合にとどまった。どっしり定位置をつかむ7年目とする。【上田悠太】