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【町田】黒田監督「ゼロで行きながら自分たちのペースに持っていく」1ー0の美学に沿う勝利


町田ゼルビアがFC東京との首都対決で1-0の勝利を収め、今シーズン初勝利を挙げました。この試合では、後半37分に中山雄太のクロスを西村拓真が右足で押し込み、唯一のゴールを記録しました。町田の黒田監督は、守備を固めつつ攻撃のチャンスを狙う戦術が功を奏したと述べています。西村の決定力と中山の左ウイングバックとしての活躍が勝利への鍵となりました。また、DF岡村大八の復帰も守備面での安定に寄与しました。次戦は東京ヴェルディとの対決が控えています。

東京対町田 勝利しガッツポーズで喜ぶ町田黒田監督(撮影・鈴木正人)

<明治安田J1:FC東京0-1町田>◇22日◇第2節◇味スタ

FC町田ゼルビアが、FC東京との首都チーム対決に1-0と競り勝ち、今季初白星を挙げた。

後半37分、左サイドからDF中山雄太が送ったクロスボールをFW西村拓真が右足で押し込み、均衡を破った。シュート数は5対7。手堅い試合でスコアレスドローも頭によぎる展開だったが、ワンチャンスを逃さなかった。

待望の勝ち点3に、黒田剛監督は安堵(あんど)の表情だった。

「ゼロでいけたからこそ、ああいった得点があったと思う。西村の得点感覚、あーいうところでしっかり(ゴール前に)入っていけるのは素晴らしい能力だなって感じています。やっぱりFC町田ゼルビアっていうのは、失点をせずにゼロで行きながら自分たちのペースに持っていくということ。これがやっぱり根底にある」

采配が当たった。1トップで先発した韓国代表FWオ・セフンが相手2枚のセンターバックにマークされた。がっちり体を当てられたことでいら立ちを募らせ、前半39分に相手選手を突き飛ばしてイエローカードを食らった。

オ・セフンを使った効果的なプレーができないと見るや、黒田監督は早めに手を打った。

後半5分にFW藤尾翔太と交代。走れる藤尾は1トップでなく、右シャドーへ入った。そして中央の最前線には2列目から西村をスライド。西村も縦横無尽に走る流動型アタッカーとあって横浜でも2列目で起用されていたが、思い切って1トップに持って行った。その手が奏功した。

西村と藤尾で相手センターバックを前後左右に揺さぶり、ワンチャンスを狙った。

「オ・セフンががんじがらめにあってストレスを抱えていたし、ちょっとそこを解放させて動き回れる体制を取った方が、逆に的を絞られにくい。ちょっと早いタイミングでしたけど、勝負してみたという感じです。藤尾もどんどん背後に走れる選手だし、プレスをかける時のスイッチを入れられる。1つギアを入れ直した」

その采配が見事に当たり、1-0という黒田監督の美学に沿う勝利となった。

そしてこの1点には、アシストした左ウイングバックの中山雄太の存在も大きい。攻撃力があり、左足からのクロスのクオリティーが高い。その持ち味を存分に出した。

「中山はできたらセターバックではなく、ウイングバックで使いたいというところも我々の意図としてはある。あそこで1つ収まることによって、または配給レベルが1つアップすることによって、前線の西村や相馬が生きてくる。攻守に渡ってあそこの中山雄太というのは本当に重要なポジションになるので、1つ前(ウイングバック)で仕えることが我々にとってはありがたい」

開幕のサンフレッチェ広島戦ではDF岡村大八が足を痛め、途中交代した。この日のFC東京戦への出場も懸念されたが、間に合ったことも大きなポイントだった。黒田監督が言う。

そういう背景もある中で、しっかり岡村が負傷から間に合い、そして試合でも持ち前の強さを見せつけて守備を引き締めたことが、陰の勝因だった。黒田監督も岡村については「いるといないでは、ディフェンスの仕方もだいぶ変わってくるので、今日はすごく素晴らしかった」とたたえた。

表のヒーローは間違いなく西村だが、そこの関係性を一つずつ紐解いていけば、裏に隠れるさまざまな勝因がいろんなところに潜んでいる。

FC東京戦に続き、次は東京ヴェルディとの首都チーム対決。主将のDF昌子源は「新加入の拓真が取るというのは、チームにとっては間違いなくプラスの勝利であり、ゴールとなった。次もまた東京(ヴェルディ)なので、負けないようにいい準備をしたい」。上位陣に食らい付いていく上でも、2戦目の勝利は大きな勝ち点3となった。

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