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練習から一切の妥協を許さない。
中日から加入したライデル・マルティネス投手(28)が22日、今季初の実戦形式となるライブBPに登板した。
カウント1-1から打者6人と対戦し、2安打、3奪三振。最速は153キロを計測した。トレイ・キャベッジ外野手(27=アストロズ)、ヘルナンデス、丸の主力3人を、3者連続で空振り三振に抑え「最初のピッチングとしては非常に良かったと思いますし、非常に感覚も良かった」とうなずいた。
本番さながらの投球を見せた。丸への2球目を投じた後。「球種(のサイン)は出してもらってたんですけど、コースをしっかり指示してほしかったので、そこの確認を」と、捕手の岸田とマウンド付近で会話を交わした。「試合でしっかりそこに投げられるようにという思いで投げている。常に試合を想定してやっています」。思惑通りの内角直球で、丸を空振り三振に打ち取った。
チームメートも舌を巻いた。岡本は中前打を放ったものの、直後に手がしびれたしぐさを見せ「この時期に対戦するのは初めてでしたけど、この時期でもすごい球投げるんやなあ」と驚嘆。岸田も「角度があってコントロールミスが少ない。コースは基本的に構えたところにきますね」と絶賛した。
勝つために新天地での挑戦を選んだ。守護神候補筆頭の右腕は「体の状態は、ほぼ100%に近いところだと思います。後は試合で投げていって、シーズンをケガなく健康な状態で迎えることが一番大事なこと。そのためにジャイアンツに来ましたので」。万全な状態で、9回のマウンドに君臨する。【水谷京裕】