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<オープン戦:DeNA4-6巨人>◇22日◇宜野湾
底が知れない。DeNAアンドレ・ジャクソン投手(28)が22日、新スタイルの投球で制圧した。
巨人とのオープン戦初戦で、先発として今季実戦初登板。2回1安打無失点、3奪三振と上々の滑り出しで「今日の目標はしっかりゾーンに投げ込むということだった。それができて良かった」と充実の表情を浮かべた。
新たな可能性が垣間見えた。昨季までは直球とチェンジアップを中心に据え、目線を変えるナックルカーブと小さく曲がるカットボールの4球種が主体。しかし、今キャンプでは新たな武器としてスイーパーを試している。横に滑り落ちる軌道の新球種を、この日も繰り返し試投。「まだ企業秘密」と笑みを浮かべつつも「必ず武器にはなってくると思う」と予告した。
まだ28歳と脂ののった年齢でタフさも魅力。メジャーでの経験も豊富で、昨年の日本シリーズのように中4日の先発も歓迎する。ドジャース時代の同僚でもあるバウアーの加入も決まり、チームからも登板間隔を詰めた“フル回転ローテ”の打診を受けた。ジャクソンは「より多くの試合に登板したい。自分にとってもいい話」と歓迎した。
三浦監督は開幕ローテ入りが確実視される右腕へ「直球のキレが良い。いろいろ取り組んでることは良いことだと思うし、秘密のボールはどんどん磨いて状態を上げていってほしい」と期待を込めた。まだ2月にして仕上がりは上々。超強力ローテを担う準備はできている。【小早川宗一郎】