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<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):Rマドリード3-1マンチェスターC>◇19日(日本時間20日)◇決勝トーナメント・プレーオフ第2戦◇サンティアゴ・ベルナベウ
【マドリード=高橋智行通信員】レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督(65)が貫禄の采配を披露し、宿敵マンチェスター・シティーを2戦合計6-3と下した。
4大会連続で顔を合わせ、欧州サッカー界の新たな「クラシコ」と呼ばれるこの2チームが対戦するのは14回目。過去13回の成績は4勝5分け4敗と完全に互角だったが、これで1つ勝ち越した。
アンチェロッティ監督は前回の対戦からスタメンを1人のみ変更した。システムは4-2-3-1。チュアメニが中盤に戻り、直近の公式戦10試合で21得点を挙げている「ファンタスティック・フォー(エムバペ、ビニシウス、ベリンガム、ロドリゴ)」が前線で揃い踏みした。
試合後の会見でのアンチェロッティ監督の一問一答は次の通り。
-今シーズン最高の試合だったか?
「我々は第1戦で良かったことを繰り返した。ボールを持っている時も持っていない時も、あらゆる面で完璧な試合をした。チームがボールを持っていない時にいい仕事ができれば、クオリティーが非常に高くなり、これまでにないほど多くのチャンスを生み出すことができる」
-自分たちのプレーを見つけることができたか?
「4-4-2での守備をするという考え方は正しい。チームは快適にプレーし、うまく機能した。中でもサイドのベリンガムとロドリゴの仕事ぶりが際立たなければならない。このシステムで今の調子を維持する必要がある」
-ハーランドがスタメンに名を連ねなかったのは驚きだった?
「ハーランドがいなければシティーの前線は多くのものを失うことになる。しかし我々はロングパスで早々にゴールを奪い、幸先の良いスタートを切ることができた。10試合を戦い大いに苦しみながらも、我々はラウンド16に進出した。この後対戦するアトレチコ・マドリードやレバークーゼンに敬意を払わなければいけない」
-素晴らしい活躍を見せるアセンシオが代表に呼ばれることはサプライズか?
「アセンシオはやるべきことをとてもうまくやっているし、集中力がとても高い。今日の先制点はオサスナ戦と似たパスから生まれたし、大いに貢献してくれている。ベテランのように見えるよ。もしスペイン代表監督が代表に相応しいと思うなら、それは彼にとって良いことだ」
-エムバペはクリスティアーノ・ロナウドのゴール数に到達できると思うか?
「エムバペはクリスティアーノに並ぶクオリティーを持っているが、クリスティアーノは非常に高いハードルを設定したので、彼はハードワークしなければならない」