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<練習試合:ヤクルト4-6ロッテ>◇18日◇沖縄・浦添
帽子の下に金髪をなびかせ、心地よく腕を振った。ヤクルト山野太一投手(25)がロッテ打線を2回1安打無失点。
2番手の予定だったが、登板回避した奥川の代役で先発し、ローテ入りにアピールした。「すごく手応えのある登板」とうなずいた。
茶色だった髪をオフに金に染めた。グラウンドでひときわ目立つカラーは好評で「そのまま行けよ」と周囲に背中を押され、染め直さずキャンプイン。派手な色だけに「打たれたら、何を言われるか分からない」と苦笑いするが、その危機感を活力にする。「追い込むのもあります。打たれるまでは、これで行こうかな」と言った。
新たな引き出しも印象づけた。2回先頭の山口を縦変化の大きい127キロスライダーで三振とした。もともとの横に大きく曲がるスライダーに加え、今キャンプ中に古田臨時コーチからの助言も受け、磨き始めた種類の違うスライダー。「ブルペンで取り組んできたことがしっかり出せた」と右打者への決め球として輝いた。
高津監督は「真っすぐだけでなく変化球も制球よく投げられていた」と評価した。再建が必至の投手陣。金髪左腕が結果で目立っていく。【上田悠太】