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花巻東出身の法大・熊谷陸内野手(1年)の闘志に火がついた。16日、神奈川・川崎市内の同大グラウンドでの小学生対象の野球教室に参加。子どもたちからの質問攻めにあい「自分ももっと積極的にやらなければ」と、小さい頃からの消極的な自分を反省した。
今、積極的に取り組んでいるのは守備だ。昨秋リーグ戦は二塁レギュラーとして初の首位打者を獲得。1年生の首位打者は92年春以来という結果を残した。リーグ戦終了後には、大島監督へ高校時代から慣れ親しんだ遊撃手を直訴。年明けから練習に励んでいる。
熊谷には目指す選手がいる。楽天にドラフト1位で入団した宗山塁内野手(21=明大)だ。昨秋の明大との第2戦。先発を外れ一塁ベースコーチとして、宗山のプレーを目に焼き付けた。「送球の強さ、足の運びが全然違った。今はそのプレーを思い出しながら練習しています」と話した。
打撃では2季連続首位打者も期待される。「1度で終わらないよう。長打を増やし、4割超えを目指します」。この日は同級生のスタンフォード大・佐々木麟太郎もデビュー戦で大活躍した。同級生に負けていられない。積極的に目標をつかみとる。【保坂淑子】
○…佐々木と花巻東でチームメートだった熊谷は、デビュー戦での活躍を「すごいっすね」と喜んだ。正月には一緒に練習したといい「いろいろ話をして、麟太郎も頑張っていると聞いた。いつかメジャーで活躍する姿を自分も見たいので、頑張ってほしいと思います」とエールをおくった。