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<AFC U-20アジアカップ中国2025:日本3-0タイ>◇14日◇1次リーグD組◇第1節◇深圳
9月のU-20ワールドカップ(W杯)の予選を兼ねた大会で、日本が幸先良く1勝を挙げた。タイを相手にMF石井久継(湘南ベルマーレ)、DF市原吏音(RB大宮アルディージャ)、MF佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)のゴールで3-0と快勝した。
得意のセットプレーを起点に先制した。前半14分、左のショートCKからクロスボールを送り、そのこぼれ球を石井が左足で均衡を破った。
前半32分には縦パスにタイミング良く抜けだしたMF中川育(流通経済大)が相手GKに倒されてPKを獲得。同33分にDF市原が冷静にゴール右に決めて追加点を挙げた。
タイの攻撃を受けて危ない場面もあったが、しのいだ先に3点目が生まれた。後半24分、左サイドのDF梅木怜(FC今治)が縦に抜けだし、中央へマイナスのグラウンダークロス。佐藤が右足で蹴り込んだ。
アディショナルタイムには、先日の富士フイルム・スーパー杯でも活躍したサンフレッチェ広島の18歳MF中島洋太朗がトリッキーなヒールパスを披露。あらためて秀でた才能の一端を見せた。
先制点の石井は「セットプレーには自信を持っている。あきらめないでボールを見て、最後に流し込むことができた。こういった場所でサッカーができるのは幸せ。感謝を持って戦いたい」と充実した面持ちで話した。28年ロサンゼルス・オリンピック(五輪)世代。今大会で上位4チームとなれば、9月のU-20W杯チリ大会への出場権が得られる。