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【特別対談】阪神藤川監督「アメリカで見えたもの」宮本慎也氏「時代に合わせた自分の監督像を」


阪神タイガースの藤川球児監督が日刊スポーツ評論家の宮本慎也氏との対談で、今季のチームに関する本音を語った。キャンプ地沖縄でのこの対談は、08年北京五輪の共闘経験を持つ2人の親交を背景に実現。宮本氏は、タイガースが他の上位チームと違って新監督を迎えている点を強調し、藤川監督の自由なスタイルを評価した。藤川監督は、選手たちに自主性をテーマに掲げ、時代に合わせた新しい監督像を模索中であると述べた。特に首脳陣の練習への取り組み方や選手とのコミュニケーションの重要性を強調し、自身の経験を基に新しい監督像を作り上げていく決意を示した。宮本氏もその理念に賛同し、藤川監督への期待を語った。

対談を終え笑顔で握手を交わす阪神藤川監督(右)と日刊スポーツ評論家の宮本慎也氏

<対談2>

名球会対談が実現! 今季から虎の指揮を執る藤川球児監督(44)が包み隠さず本音を語った。キャンプ地沖縄で親交の深い元ヤクルト宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)との「ぶっちゃけ対談」が実現。08年北京五輪では選手として共闘し、NHK解説者時代もよく知る宮本氏にコーチ就任要請はあったのか!? 今季のチーム構想を語り尽くした。【取材・構成=小島信行、磯綾乃】

   ◇   ◇   ◇

-宮本氏は今年の阪神タイガースをどう見ている

藤川監督 明るいって言ってくれましたよね。

宮本氏 まだ全部見てませんけど、普通に戦力的に考えると、昨年の上位3チームが優勝争いするだろうなと思っています。その中で言うと、新監督はタイガースだけ。監督としゃべっていて「岡田さんがやめて、ふっと抜けるのがこわい」と。藤川監督が作る自由と、そこは違う部分がある。そこも監督は分かっているので、常にグラウンドで1人で見ていますし。しっかり分かってらっしゃるので(笑い)。

藤川監督 いやいやいや、止めてください(笑い)。主体性というのを、最初に選手にテーマに掲げました。指導されて、プレーをすることになれているというか。どうしますか、ばかりなので、その前に考えたらいいじゃないと。どうなりたいかがある上で、それをゲームでどう扱うかが本来の監督。僕もやめるまで、どうなりたいかが一番大事だった。時には叱りますけどね(笑い)。

宮本氏 もちろんね、それは必要ですね。

藤川監督 はい。レールから外れてるという場合は。

宮本氏 ちなみに理想の監督像はありますか?

藤川監督 うーん…。新任監督ですし。誰かの像と重ねるのは簡単なんですけど、周りはそうは見ないじゃないですか。だからこそ、まず自分らしく、見てきた景色と先輩と一緒にやってきた経験を大切にしたいです。

宮本氏 誰かを追いかけるのではなく、時代に合わせた自分の監督像を作っていくということですか。

藤川監督 そうですね。今は選手に合わせたいです。そんな時代なのかなと思います。選手の取り組みを見ると、もう7、8時から練習してるんですけど、まだこの球団では「早出」って書いてあります。みんながその時間に出てるんだけど、システムが変わってないんですよ。

宮本氏 なるほど。

藤川監督 7時ごろから練習している選手がいるにもかかわらず、例えば首脳陣の出発時間は永遠に練習時間ギリギリになっていて。これはなんなんだろうと。僕はアメリカに3年間行っていて、故障していてプレーができなかった時に、見えていたものがあって。選手よりさらに早く首脳陣の方とか来て、自分のコンディショニングを整えたりしていました。

宮本氏 ああ、よく聞くよね。

藤川監督 僕も今日やっていましたけど、その時間で選手と会話をしたりして、グラウンドに出る時にぱっと出て行く。いかに自分の時間を早く先に終わらせて、チーム、選手の何か違和感があれば気づく。

宮本氏 新しい「藤川監督」という像を自分で作っていくということですね。監督、今日はありがとうございました。

藤川監督 ありがとうございます。頑張ります。宮本さんから連敗で眠れない話も当時(解説者時代に)聞いたことがあったので、あの時にいただいた話を財産に、シーズンに臨みます。もっと聞いておけばよかったな(笑い)。

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