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<番記者プロデュース>
ロッテに2年ぶりのキャプテン制度が復活した。吉井理人監督(59)から指名されたのは藤岡裕大内野手(31)だった。
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吉井監督は就任から2年連続Aクラスも、優勝へあと1歩。頂点を目指すシーズンへの変化の1つに、2年ぶりにキャプテン制を復活させた。「チーム全体のことを考えて、1人誰か、特に内野手で主になる人を置いた方がいいと思って。若い子たちもそうすることで見本になるので、チームも前に進むかなと考えています」と意図を説明した。指名したのは藤岡で、1月の自主トレ期間中に電話で伝えた。「ここ数年の彼の行動を見ていて、チームのために頑張る気持ちが前向きに出てきているので、ある程度の責任を与えると、よりレベルが上がるんじゃないかな」。さらに「チームのためと藤岡のために、どちらも1歩前に進むために」と期待を寄せた。
◆ロッテの千葉移転以降の主将 藤岡で8人目。98年フランコは3年ぶりに復帰した際に日本初の外国人主将となり、開幕時での39歳は最年長。今季の藤岡は2番目の31歳。在任期間は14年から4年間務めた鈴木(現楽天)が最長で、逆に4選手が1年で任を解かれている。就任1年目でリーグ制覇を達成した主将はゼロで、藤岡がジンクスを破り、初年度でチームを05年以来のリーグ優勝へけん引できるかにも注目だ。