ヴィッセル神戸は11日にノエビアスタジアム神戸でアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の上海海港(中国)戦を戦う。
10日は神戸市内のいぶきの森球技場で公式練習を行った後、吉田孝行監督(47)とDF本多勇喜(34)がノエビアスタジアム神戸で行われた公式会見に出席。吉田監督は「明日の試合はグループリーグ突破に向けて非常に大事な一戦。ホームだし、しっかりと勝ち点3を取って突破を決めたい」と意欲。本多も「今年初めてのホームゲームなので、勝ちにこだわってやっていきたい」と力を込めた。
リーグステージ6試合を終えて現在勝ち点13で3位の神戸は、残り2戦で勝ち点1を獲得できればラウンド16進出が決定する。ただ、18日の上海申花(中国)戦がアウェーでの戦いとなることもあり、ここで8位以上を決めることを狙う。
相手の上海海港は、中国スーパーリーグを連覇中で、現在は21年から3シーズン横浜F・マリノスを率いたケビン・マスカット監督(51)が指揮を執る強豪。吉田監督は「マリノス時代にやっていたサッカーに似ている。非常にコンパクトで、アグレッシブにボールを奪いにくる。質の高い選手もそろっていて、そういう選手を生かしながら、組織的に戦ってくるチーム」と警戒した。
8日の富士フイルムスーパーカップでは、サンフレッチェ広島に0-2で敗れた神戸が、指揮官は「課題が出たことをポジティブに捉えるべきだし、そこからどう自分に矢印を向けて修正していけるかが個人とチームの成長につながると思う」と悲観はしていない。吉田監督は「少しずつ戻りつつある選手もいる」とけが人の一部復帰も示唆しており、状態はまだまだこれから。3連覇を目指すリーグ開幕に良い形でつなげるためにも、まずはこの上海海港戦で神戸らしさを取り戻す。【永田淳】