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巨人田中将大投手(36)が、キャンプ第2クール最終日にブルペン入りし、変化球を解禁した。キャッチャー防具をつけずに座った捕手相手に43球。「遊びです」と笑顔で振り返りながら、カーブ、スプリットの2球種を投げた。2日ぶりに久保巡回投手コーチのマンツーマン指導も行われ、また1つステップアップした。
明確な意図を持った中でカーブ、スプリットを試投した。「縦変化のボールなので(体を)縦に使ってうまく投げられるかというところ。スライダーは横振りになりやすい球種なので投げなかったです」と説明。動画を撮影しながら見つめた久保コーチは「(リリースが)より上から投げ始めるとスプリットは横に外れなくなる」と説いた。
久保流のメソッドで、復活につながる感覚を植え付けた。久保コーチが「遠くに投げる感覚を出して、捕手を突き抜けて、奥に投げさせるようなイメージで」と説明したように、ブルペン投球の序盤は捕手が通常より下がった位置で捕球した。田中将は沖縄での実戦形式の登板を目標の1つに挙げ「次のクールでは、もう少し強度が上がったボールを投げていければ」と見据えた。【久保賢吾】