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<富士フイルム・スーパーカップ(スーパー杯)NEXT GENERATION MATCH 2025:U-18Jリーグ選抜4-1日本高校サッカー選抜>◇8日◇東京・国立競技場
U-18Jリーグ選抜のコーチとして、現役引退したばかりの元日本代表FW柿谷曜一朗氏(35)がベンチ入りした。サッカー指導者にはならないと公言しているだけに、今回が最初で最後のコーチとなる。
試合を終えてメディア対応した柿谷氏は「おもしろい選手がたくさんいた」と4-1で日本高校サッカー選抜に快勝した自チームについて感想を述べた。
どうアプローチをしたのか問われると「指導するまでもなく完成されていたので、間違ったことを言わないようにした」。そして勝利したことで「これで負けたらまた(サッカーを)やりたくなるので勝てて良かった」とコメントした。
あらためてコーチを体験し、その職務について「しんどいやろな」と実感したという。「選手もしんどいけど、コーチとして1試合通して(試合を)見たけど、同じくらいとは言わないまでも、しんどい」と吐露した。
今回は引退直後にオファーがあり、「今だからこそ、まだ若い子たちに色々伝えられることがある」と快諾。「この試合で何か変わるとはないけど、それぞれが勝利にかける思いは感じた。見てて気持ち良かった」とすがすがしい表情でふりかえった。
今後について問われると「あらためて指導者は向いていないな、としっかり感じられた。自分の感覚は間違っていなかった」と言い切った。そして「ある程度、自分の考えている中でサッカーには関わっていくし、ただコーチは近すぎるかなと思います」と一定の距離を保ちつつも、サッカーとは関わっていく考えを明かした。
そして若く才能あふれる選手たちに触れたことで、その未来について提言めかして、こう話した。
「本当にそっとしておいてあげたい。SNSであったり、これだけ発信する場所が増えて自分はすごいんだと勘違いしてしまう選手も出てくる。それを押しのけて活躍するのが一流だと思うが、それで潰れてしまう選手もいる。本当にそっとしてあげてほしい」
天才と呼ばれた男は自らの経験を踏まえながら、未来ある高校生選手たちに優しいまなざしを向けた。