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今年の広島春季キャンプには多くの若手が1軍キャンプに参加している。奮闘する若手選手を紹介する「若ゴイPick Up」。今回は1軍デビューした昨季、ユーティリティープレーヤーとして80試合に出場するなど1軍に定着した二俣翔一内野手(22)を紹介する。
二俣はキャンプ地にグラブを7つ持って来ている。外野用と内野は二塁・遊撃用と三塁用、さらに今年はファーストミットも加えた。さらにもう2つ増え、試合用と練習用含め9つとなる予定だという。
磐田東から育成ドラフトで入団したときは捕手登録だった。2年目には内野手に転向。コツコツと鍛錬を重ね、4年目の昨季に1軍デビュー。1軍で経験を重ねるとともに、首脳陣からの信頼を獲得し、シーズン途中からは守備固めとして起用されるようになった。バッテリーと中堅を除く、6つのポジションを守った。今キャンプでは中堅も守っている。
ベンチ入り枠が限られる中、内外野を高水準で守れる器用さは首脳陣にとって貴重な存在といえる。二俣にとっては開幕3戦目から1軍に定着した経験が血肉となっている。「昨年いろんなポジションを守って、守備には自信がついたので、あとは全ポジションのレベルを上げて、どこか穴が開いたときには自分が行くという思いでやっています。穴が開いたところには自分が行くぞ、という気持ちでやっています」。ユーティリティープレーヤーとしての自信を深めた一方で、その枠から抜け出したい思いが強い。
打力向上を目指して昨秋キャンプから振り込み、1月には巨人岡本との合同トレに参加した。6日のシート打撃では、玉村から一塁線を破る二塁打。捉えたポイントは捕手寄りだったが、力負けせずに振り抜いた。「力がついた分、逆方向にも当たり負けしないでブンッと振れた。昨季だと(球威に)負けてファウルになっていたのが、今日のシートでは逆後方に強く打てたので、振り込みの成果が出たと思っています」。バッテリーを除く7つのポジションを守る今キャンプ。ノックではポジションを転々としながらも、虎視眈々(たんたん)と7ポジションいずれかの1番手の座を狙っている。