阪神前監督の岡田彰布オーナー付顧問(67)が、甘口辛口で教え子にエールを送った。宜野座キャンプを訪問。吉田さんへの黙とうをささげると、ブルペンの捕手後方にどっかりと陣取った。岡田顧問の一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-改めて亡くなった吉田さんについて
「おーん。昨日なあ、(沖縄に)来る前に、時間的にいけたからなあ。まあ入院してる、ずっと悪いのをわかっとったからなあ。おーん。いついつ退院(する)という、ええ方に考えていたけどなあ。でも、こればっかりはしようがないわなあ。残念やけど」
-最後に会われたのはいつ
「会うたんは11月末ぐらいかなあ。(12月)5日やろ、入院したん」
-現役時代は吉田さんのもとで選手としてやって、特別な指導者の1人だったか
「特別というか、初めてなあ、唯一の日本一(監督)。あの当時はなあ。おーん。そら、何人ぐらいやっていたかな。8人ぐらい、監督代わったけど。その中ではな、一番、すごい栄光を勝ち取ったわけやから。唯一な。そういう意味ではずっと、そういう存在であるのは間違いないわな」
-お会いされたときは、どんな言葉を
「いやいや、そら普通にゴルフとかやっていたわけやから。11月までは、そら。5日に知り合いのお通夜があるから(自分が)先に行ってくるわ、(吉田さんは)俺はじゃあ次の日に行ってくるわという話やったんやけどな。その日に体調を壊したみたいやな。でもまあ、ちょっと体調が悪いからお通夜やめとくわぐらいの、検査入院ぐらいの感覚やったみたいやで。12月中には退院すると思っていたからな。その時点では」
-キャンプの雰囲気にご覧になって。
「雰囲気っていうても、今日1日やから、別に。ずっと見てるだけやったし、まあまあこれからや。雰囲気とはいっても」
-藤川監督と話しは
「話はしたけどな。そこまで深い話は。そんなんわからへんやん。今日来たばっかりやのに、そんなん、評価するあれがないやん」
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-ブルペンを久しぶりに見て
「今、そんなに期待感がないからな。監督の時みたいにな。それよりももっと冷静に見られるし。目立ったんは村上やな。村上は今年、多分、一番勝つと思うけど。それは普通の目で見てな。全然、ボールの質が違うやんか」
-村上も期するものが
「そら去年の成績見たらな。キャンプからそんな感じは受けとったよ。相手のエース級と当たるとか宿命やからな。関係ないことであって。それに勝てなかった自分の不甲斐なさが一番あるんじゃないか。去年も一番、エース級と当たったの村上やんか。火曜日はそれだけきついポジションやったけど、そこで出鼻からくじかれてそういう感覚の1年になってもうたけど、そういう意味では今年にかける思いは違うんちゃうか。どこで投げるかわからないけどな。仕上がり的にはどこで投げてもいいっていうような仕上がりに見えたけど。今日のブルペンで1番目立ったのは村上のボールやったな」
-今年乗り越えるとすごいピッチャーに
「まあ乗り越えるというか、そんなん相手のあることやからな。勝ち星とかそういう計算はできひんかもわからんけど、ある程度、自分の納得のいくボールを投げれたらそらある程度勝てると思うよ。それは」
-才木とエース争いをして2本柱とされているが村上の方が上か
「そら村上の方が上やろな。全体的に、平均的に見たらな。才木はやっぱ怖さがあるよな。去年の後半からあんまよくないよ。才木な。フォークボールが全然ダメやもんな」
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-村上の魅力はまとまっているからか
「コントロールの違いやな。それはやっぱり。まあ後半はな、才木も勝てんようになったからな。勝てんようになったんは、相手のピッチャーとの兼ね合いじゃなしに、自分の投球ができんようになったもんな。数字を見たらすぐわかるやんか。後半、9月以降はどんだけ三振取った? 普通に考えてもわかることや。な。もうフォークを相手バッターが振らんようになったもんな。ストライクに見えてのボールやったら振るけど、完全にボール、ボールのな、フォークになってしもうたもんな。後半な。そら、バッターも振らんよな」
-才木のブルペンを見て
「あんまりよくないわな」
-直球が走らないとフォークも生きない
「ゲームになると、そんなに四球は出さへんけどな。でもブルペンからもうちょっと確率性、確率高くストライクゾーンに投げてほしいよな。開幕にちゃんと合わせてくれたらええピッチャーやけどな。後半あんま良くなかったからな、はっきり言うてな、才木はな。ちょっとその感覚あるよな、やっぱりな。どっかでやっぱりいい時のシーズン最初の頃の感覚と言うかな、ストレートにしてもフォークにしてもな、そういう感覚がね。なんかもう一回思い出してつかめば大丈夫と思うけど。なんか不安ていうか自分の思うように投げられないみたいなのが続くとちょっと心配になってくるけどな」