東京ヴェルディは4日、東京・稲城市のクラブハウスで必勝祈願を行った。
地元・稲城市にある穴澤天神社の山本秀信禰宜(ねぎ)の祝詞(のりと)が響く中、中村考昭社長、城福浩監督、キャプテンの森田晃樹らクラブ関係者がこうべを垂れた。
3週間に及ぶ沖縄キャンプを終え、2日間のオフを挟んでこの日が再始動日。そのトレーニングを前に、例年通りクラブ施設において実り多いシーズンになることを祈った。城福監督は「厳かな雰囲気の中で心を無にして、穏やかに、静かな気持ちで臨みました」と話した。
開幕戦(16日・国立、対清水エスパルス)まで、2週間を切っている。沖縄キャンプから継続して、チームとして出てきた課題を抽出し、次のトレーニングマッチに向けて改善していくサイクルを続けている。
この日のトレーニングでは、さっそく城福監督がプレーを止め、選手たちを叱責(しっせき)する場面もあった。「ちょっと気を抜けば緩い方に行くので気を付けたい」と指揮官は鋭く目を光らせている。
森田は「いい練習ができている。意識の面でまだ甘さはあるが、サッカーの仕上がり自体は例年以上に早い」と手応えを口にした。そして「より、去年やってきたことを強くやっている。チームとして『こういうプレーしたいよね』で合わないシーンがあったが、今年はそこを合うようにできれば、自分たちの攻撃する回数は増やせると思う」と意欲的に話した。
昨季は16年ぶりに復帰したJ1で6位と躍進。その結果に奢ることなく、新たな気持ちで「紙を一枚、一枚積み重ねるように」(城福監督)チーム作りに取り組んでいる。