侍ジャパン井端弘和監督(49)が3日、代表前監督の日本ハム栗山英樹CBO(63)からWBC連覇への貴重な金言を授かった。日本ハムの沖縄・名護キャンプを訪問し、グラウンド上で対談。約1年後に迫った第6回大会へ向けて、メジャー組を含めたメンバー編成のプロセスや投手陣の球数制限など、WBC独特のルールに対応した戦い方などの助言を受けた。この日は阪神と楽天の春季キャンプも訪問した。
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井端監督は世界一監督の横で30分以上も背筋を伸ばして話に聞き入った。23年WBCを指揮官として制した栗山CBOに「前回大会、どのような形だったのかを聞かせてもらいました」。約1年後に迫る次回大会へ向けた金言を授かった。
まずは世界一連覇を目指す骨格となるメンバー選考のプロセスについて。
井端監督 今までは日本のチームだけ見ておけばよかったんですけど、メジャーの選手も今度は入ります。どのタイミングで、どのような順序で(メジャー組を選考するか)というのを教えていただきました。じゃないと、日本の選手も選べないので。
当時はエンゼルスだった大谷、パドレス・ダルビッシュ、カージナルス・ヌートバーらが参戦した前回大会のメンバー選考過程を問い、レクチャーを受けた。「その辺は自分もイメージした通りだった」とここからの1年で、監督の仕事として最も重要となるチームづくりの流れを確認。さらにメンバー選考にも関わる、WBCの戦い方でも助言を受けた。
井端監督 栗山さんが言っていましたけど、前回のWBCでは先発は4回(まで投げる)って思っていたところが、みんな3回だったと。球数制限もあるっていう以上に、まだ春先。やっぱりそこはイメージしておかないといけない。
小雨交じりで肌寒い中でも「いい時間を過ごさせてもらいました」。自らのイメージと貴重な経験談を擦り合わせながら耳を傾けた約30分間は、有意義なものになった。【木下大輔】