オリックス山下舜平大投手(22)が3日、開幕ローテ入りへ順調な調整ぶりをアピールした。
宮崎春季キャンプ第1クール3日目に初ブルペン入り。直球を軸にカーブを織り交ぜ60球を投げ込んだ。昨季終盤に再発した「第3腰椎分離症」から復活を期す右腕は「リハビリもかなり順調に来ていて、この段階でブルペンも投げていますし、かなりいい進み具合かなと思います」と胸を張った。
山下の状態に首脳陣もえびす顔だ。故障明けでキャンプはB組(2軍)スタートとなっているが、投球練習を見た岸田監督は「順調そう。あれでも六、七分じゃないですかね。それでも速かった」とニンマリ。「順調にいけばそれ(開幕から)でいいとは思いますけど」と理想を語り、山下も「開幕から投げるってことはブレることなくやっていきます」と照準を合わせた。
2月はまさに野球漬けのキャンプを送っている。この日は午前8時半からの早出練習含め、午後5時まで約9時間練習を実施。前後にはリハビリや治療も行っており「(練習は)好きでやっています」ときっぱり。先発の柱を担える最速161キロ右腕が万全な状態で開幕を迎えれば、チームにとっては何よりの朗報だ。【古財稜明】