アルビレックス新潟の下部組織出身、GK藤田和輝(23)がスケールアップして戻って来た。栃木SC(22、23年)、ジェフ千葉(24年)とJ2で技を磨き、4季ぶりに復帰。「今後のキャリアに関わる大切な1年。今まで以上にサッカーに集中しながら、故郷でプレーできる喜びを表現したい」と開幕に向け準備を進める。
たくましさを増した。武者修行に出た22年からの3年間でJ2リーグ63試合に出場。シュートストップの技術を磨きながら、自ら課題に挙げていた「パフォーマンスの波」も改善、向上させた。「日々の練習、試合に臨む準備を3年間在籍したチームのGKから学んだ。かなり大きい経験をさせてもらえた」。チームメートを安心させる守護神としての振る舞い、人間力をさらに高め古巣に戻った。
オフは横浜F・マリノスのポープ・ウィリアム(30)、米国MLSのバンクーバー・ホワイトキャップスの高丘陽平(28)といった経験豊富な選手たちと練習を続け、刺激を受けた。新潟のGK陣の顔ぶれは4年前の在籍時と大きく変わり、それぞれ特長も異なるが「フィードの部分は自分が一番できると思う。栃木、千葉で学んだことをJ1でも淡々と表現したい」。背番号1を託された今シーズン。全試合でゴールを守る。【小林忠】
◆藤田和輝(ふじた・かずき)2001年(平13)2月19日生まれ、新潟市出身。新潟のU-12から下部組織で育ち、19年にトップチーム昇格。U-19、20、23日本代表。22、23年は栃木、24年は千葉に期限付き移籍。J2・86試合出場。186センチ、85キロ。利き足は右。