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【日本ハム】北山亘基「教授」を卒業、“ブルース・リーの思考”に 知識より「感覚重視」


北海道日本ハムファイターズの北山亘基投手が、新たな投球スタイルを追求している。ブルース・リーの「Don’t think, feel(考えるな、感じろ)」という哲学を投球に取り入れ、知識よりも感覚を重視するアプローチに転じた。沖縄・名護での自主トレで、静止から投球へと移行する新しいフォームに挑戦中。左足を後ろに引き、8秒間静止しながら体の感覚を確認してから投球に入るという方法で最適な立ち姿勢を探っている。また、自身の愛称「教授」を卒業し、感覚重視の練習を続けていることを明かした。北山選手は、自身の決めゼリフも大目標を達成するまで封印する意向を示した。

ブルペンで投球する日本ハム北山(撮影・黒川智章)

“ブルース・リーの思考”で開幕ローテを引き寄せる。日本ハム北山亘基投手(25)が29日、先乗り自主トレ中の沖縄・名護で2日連続ブルペン入りした。投球動作に入る前に数秒静止する投法で22球。正しい立ち姿勢を「考えないで感じる」ことが目的で、今年は知識より感覚を重視して「教授」を卒業する。

   ◇   ◇   ◇

映画「燃えよドラゴン」のブルース・リーの名ゼリフ「Don‘t think Feel!(考えるな、感じろ)」のような心持ちで、北山が新たなステップに進む。22球を投じたこの日のブルペン。投球動作に入るため左足を後ろに引くと、約8秒間静止。「考えはしてないですね。感覚を感じて、体の中を動かしてるんですよ」。最善の立ち姿勢を探り、その後左足を上げて投球に入る

関西での自主トレ中に取り組んで来たのが「正しい立ち方」だった。「動きの1個目。始動していく部分。体がしっかりつながっていけば、その後もばらけないので」と狙いを明かした。「頭でっかちな知識ばかりじゃなくて、言語化できない感覚の部分を深掘りしている。だから取り組みとしても教授は卒業。より感覚重視で」。博識で研究熱心なことからついた愛称「教授」は自ら卒業を宣言。中日時代に同じ愛称だった福谷が加わったこともあり「教授は福谷さん。僕は北山亘基で。下の名前の“こうき”と呼んでもらえたら」と口にした。

自身の決めゼリフは大目標を遂げるまで封印する。お立ち台では自身の名前にちなみ「さいこうきでーす!」と叫ぶのが恒例だったが、「次のレベルを考えた時に、“さいこうき”は封印しようかなと。優勝した時だけ」。相手を倒した後に高らかに叫ぶブルース・リーの「アチョ~!」のように、雄たけびはミッションを果たした“アチョ”に取っておく。【永野高輔】

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