元プレミアリーグの審判員のデビッド・クート氏はが、このほど英紙「SUN」のインタビューに応じ、自らの性的指向を隠していたと語った。仕事のプレッシャーが昨年12月にイングランドのプロ審判協会(PGMOL)から解雇された行動の要因につながったとも明かしている。
サン紙のインタビューで「私は同性愛者であり、長い間『自分』であることに誇りを持てずにいた」などと語った。
自身の性的指向についてにも触れ、21歳のときに両親に、25歳のときに友人に打ち明けたと語った。「自分がゲイであることを言わなければ、本当の話をしているとは言えません。それを隠すのに本当に苦労しました。若い審判員として、自分の感情を隠していましたし、性的指向も隠していました。それが一連の行動につながりました」と明かした。
クート氏は昨年11月、SNSにリバプールと同クラブの元監督ユルゲン・クロップ氏に関し、侮辱的なコメントをした動画が流出したことを受け、PGMOLから出場停止処分を受けていた。サン紙は昨年の欧州選手権で撮影されたとされる写真を公開し、クート氏が丸めた米国紙幣から白い粉を嗅いでいるように見えると主張していた。
クート氏は、23-24シーズンには欧州選手権、五輪など90試合以上に関わり「仕事のプレッシャーとストレスに苦しんだ。審判員に課される肉体的、精神的負担は本当に大きい」と付け加えた。