昨季パ・リーグ新人王に輝いた西武の武内夏暉投手(23)が27日、埼玉・上尾市のベルーナ本社を訪れた。
大勢の社員やマスコット「べるーにゃ」の前で「チームは優勝と日本一、個人では最優秀防御率を目標にしたいです」と宣言した。
同タイトル獲得には規定投球回143イニングの達成が必須になるものの、一方で左肘内側側副靱帯(じんたい)の損傷が判明したばかり。沖縄での自主トレ中に突発的に違和感を覚え「投げ出しでちょっとなってしまって」。同症状ではいわゆるトミー・ジョン手術を選ぶ選手もいるが、武内は「この一件では(手術を考えることは)なかったです」と説明した。
実戦復帰は4月前後が見込まれる。「万全な状態で戻ることが一番重要なので」と開幕ローテ入りにはこだわらない構えだ。「今投げられないのはちょっと不安なんですけど、課題をつぶしていくとさらに進化できるのかな」と前を向き、ノースロー期間でできることに専念する。
人気雑誌「anan」の1月29日号でも特集されているライオンズの顔候補。「応援してくださる人たちのためにも勝つことが恩返しですし、今年がより勝負と感じます」と気持ちを引き締めた。【金子真仁】