starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【西武】ベルーナドームで夢のゴルフ打ちっぱなし体験 記者も挑戦しまるでこち亀の世界味わう


西武ライオンズの本拠地であるベルーナドームで、国内初の試みとしてゴルフの打ちっぱなしイベントが行われました。通常は野球が行われる場所で364人の参加者がゴルフを楽しみました。プロ野球選手にもゴルフ愛好者が多く、高さや距離感についての雑談も楽しめるイベントとなりました。特に打席からフィールドまでの距離に挑戦できる場として、スポーツ愛好者の心を掴みました。芝のメンテナンスや季節的な使用制限がある冬場のドームを活用する一環として企画され、スポーツイベントとしての可能性が広がりました。参加者は自身のクラブを使用したり、協賛企業からのレンタルクラブでプレイを楽しみました。ユニークな体験を通じて他の野球場への展開も予感させるイベントです。

ベルーナドームでゴルフ打ちっぱなしイベントを開催。マスコットのレオ(右)ライナも盛り上げに一役(撮影・金子真仁)

多くのゴルファーがきっと秘めている夢が、ちょっとだけかなった。西武は26日、本拠地ベルーナドームでいわゆる“ゴルフの打ちっぱなし”を開催した。ドーム球場での同企画は国内史上初。前日25日と合わせ、計364人が参加した。野球取材の仕事中もエア素振りに余念がない記者も参戦した。

 ◆   ◆    

プロ野球選手にはゴルフ好きも多い。時に雑談のテーマにもなる。

「ホームベースからバックスクリーンまで、何番アイアンで届くのかな」

「本塁からドライバーで打ったら、神宮とか甲子園はバックスクリーンの上を越えるのかな」

非日常の会話が、ちょっとだけ実現した。ベルーナドームでの打ちっぱなし。迷わず応募した。1時間打ち放題で6000円。その画期的さを考えれば、十分にリーズナブルだ。

各回26人が本塁付近からフィールドへ打つ。私は抽選で9番打席に。朝日が差し込んでマウンドだけが照らされる幻想的なベルーナドーム。打席に立つ。男性参加者はウエッジのみ使用可能だ。1打目、練習球をPWで出力8割で打つ。打球は左翼へ。5バウンドしてフェンスに届いた。

夏は暑く冬は寒いベルーナドーム。年間約200日はライオンズとしての稼働がない中、芝のメンテナンスなどもあり、開幕が近づくこの時期はコンサートの誘致も難しい。「冬場のドームをどう使うかが課題でした。できればスポーツ」と担当者が話す中、打ちっぱなしが企画された。

飯田瑞祥さん(46)と松下浩之さん(44)はゴルフ仲間。松下さんは野球観戦時にかねて「ここでゴルフボール打ったらどうなるんだろう」と想像していたという。雑誌を見て応募し、楽しんだ。

許されるならどこから打ちたいですか? 2人は「国立競技場で」「富士山頂もいいですね」と描く。人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」巻に収録されている「大自然ゴルフ」「大都会ゴルフ」のような世界観。いつもとは違う空間に26人はどんどんショットを重ねていく。

スタンド打ち込みは禁止。ルールは125ヤード以内の番手だ。天井は?…と思ったが、届く気配なし。「シャンクなどの可能性のあるお客さまはご遠慮を…」の注意書きにびびりつつ楽しむ(ちょっとしたシャンクは2度あった)。

協賛のブリヂストン社のクラブレンタルもあった。打感がいい。20年ほど前に購入したマイクラブとは、同じ番手でも5~10ヤードは違う気がする。

そんな神器を使って本塁付近からセンター定位置へのワンオンチャレンジ。3球中2球成功した。「賞品のグリーンマーカーをどうぞ」。選手たちの顔がずらり。職務的に選びづらい。年長者なら角は立たないだろうか。手元にあった栗山巧外野手(41)のものを選んだ。なお、マスコットのレオも2球成功していた。

イベント後に長谷川信哉外野手(22)と話す機会があった。「天井ですか? 60度のウエッジで思い切り高さを出しても、たぶん当たりませんよ」と笑われたものの、そんな欲求を疑似体験できるイベントだ。他の野球場にも広がりそうな予感がある。

飛距離も到達高度もなんとなく限界を感じ、ラスト10分間は20ヤード先のマウンドをとことん狙った。投手のプレートの横にボールを止まらせてやる-。

傾斜があるから至難だ。30球ほど続けてスピンをかけ、なんとかプレート近くにストップ。自然に「よしっ」と声が出た。二塁ベース直撃チャレンジは20球くらい打ってダメだった。

このイベント、選手が参加してもきっと面白いだろう。一抹の不安は、彼らがドライバーを握れば300ヤードは当たり前のようにぶっ飛ばすこと。どんな短距離用のウエッジを振っても、普通にスタンドインさせてしまったりして。【金子真仁】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.