ダルマ左腕がフル回転で新人サウスポーの球団記録を見据えた。ヤクルトのドラフト3位、荘司宏太投手(24=セガサミー)が1年目の目標を設定した。「50登板、50イニングを投げたいですね。あと国士舘の先輩の記録も目標に超したいですね」と掲げた。
「国士舘の先輩」とは久古健太郎のこと。荘司は国士舘“大学”の出身で、久古は国士舘“高校”を卒業している。新人左腕による登板数の球団記録は52試合で、11年久古と50年高橋輝が持つ。中継ぎとして1軍でフルシーズン戦い抜けば、自然と記録更新は見えてくる。1軍キャンプスタートの荘司は「競争で自分の人生も変わってくる。誰にも負けないとの気持ちは一番ある」と開幕1軍へアピールをしていく。
身長172センチ、体重88キロのどっしりとした体格で、元広島のセガサミー西田監督から付けられたニックネームは「ダルマ」。寮の部屋にも社会人時代の仲間から贈られた赤いダルマを置く。ダイナミックなフォームから投げる直球とチェンジアップを武器にする。
高津監督は「1年目ですけど、左のリリーフの戦力として頑張ってほしい」とブルペンを厚くする即戦力として期待を寄せる。チームの願いごとは、3年ぶりのリーグ制覇。「投げダルマ」としてかなえていく。