元ヤクルトの宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)が公式YouTube「解体慎書」を更新。7イニング制やDH制の導入を検討している高校野球について語った。
日本高野連は昨年12月に「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」を設置すると発表。リプレー検証導入やDH制など、さまざまなルール変更の検討を行っている。
宮本氏は「7回制はやっぱり反対です。クラブ活動っていうなら、たくさんの人が試合に出た方がいいわけじゃないですか。7イニングになったら、明らかに試合に出る人数が減ります」と語った。
昨夏まで長男恭佑投手がプレーした東海大菅生(東京)で臨時コーチを務めてきた。「先輩の桑田さんもコメントで出してましたけど、暑さ対策だけの話であれば、高校野球はゲーム自体は速いので。神宮が朝やって夜やっているわけです」と説明。ヤクルトの本拠地の神宮球場は春秋の週末など東京6大学リーグを2試合やってから、ナイターでヤクルト戦を開催している。甲子園も「土の球場と人工芝の違いはあるけど、おそらくできるんです。当然ちょっとグラウンドも荒れちゃいますけど。(大会の)期間を長くする」と代替案を語った。
高校野球は日本を代表するコンテンツになっている。「学生だからお金をもうけたらダメとかではなくて、甲子園の期間を延ばすにはお金が必要だったら、お金が集まる仕組みをつくって、野球振興に使っていけばいいと思うんです。暑さで大変だったらメンバー入り20人を25人にすればいい。そこはいろいろお金がかかるので、お金が集まる仕組みをみんなで考えてやらないといけないと思ってます」と語った。
「プロ野球も大学野球も全部7回制になるならいいですよ。野球のゲームは7回なら、それはそれでいいですけど。何のメリットがあるか分からない」とした一方で、「DH制は、僕は賛成です」と話した。「大谷みたいな選手が出てこないっていいますけど、あれぐらい打ったらDH使わなければいいんです。ピッチャーで打たないとか、打つ方にはあまり興味がないとか、ケガさせたくないとか色々あるんだったら、1人余分に試合出られるわけですから。DH制はいいんじゃないかと思います」とメリットを感じていた。