NHKは25日、「おはよう日本」で王貞治氏(84=ソフトバンク球団会長)を特集し、同氏が取り組む野球振興活動に焦点を当てた。
番組内で紹介された「日本野球協議会 普及振興活動」によると、野球人口は10年の161万7431から、22年までに約60万人減少。王氏は子どもたちが野球に触れられる環境づくりに注力している。「一番はまず幼少期の子どもさんたちに、野球って面白いんだよと、楽しいんだよっていうことを知ってもらうと。ただただ(野球人口が)減っているというのを、指くわえて見ていてもしょうがないですから」と語った。
王氏は球界の改革も呼びかけている。12月にはプロや社会人、女子野球などの代表者20人を集め、団結しての野球振興活動について議論した。同氏は「組織はたくさんあるんですけど、みんなバラバラなんです、はっきり言って。横のつながりがないんですよね。やっぱり野球界が団結して、意見交換をしたりして将来を考えるべきじゃないか。要するに『野球界がひとつだ』って思ってもらえるような、ね」と課題を明かした。
王氏はWCBF(世界少年野球推進財団)の理事長を務める。「JA全農WCBF少年野球教室」などで、野球振興活動に尽力している。