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イチロー「バットに当てればチャンスある。嫌な選手って嫌なヒット打つ」米野球殿堂会見一問一答


イチロー氏が米国野球殿堂入りに関する記者会見を行い、殿堂入りを果たしたことへの感謝や喜びを語りました。イチロー氏は、日本人初の殿堂入りに99.7%の得票率で選ばれ、1票だけ満票を逃しました。また、彼は野球の魅力や現代のプレーヤーに対する考えを述べ、特にデータに頼りすぎず、過去の野球に触れることの重要性を強調しました。未来のプロ野球選手に向けて、地道な努力が必要だとアドバイスしています。そして、現代野球における三振の多さに対する残念な気持ちを表し、グラウンド上での技術的なアプローチの多様性が野球の魅力を高めると強調しました。

米国野球殿堂入りし、殿堂博物館でサインを書き入れた自身の写真入りプレートの前で妻弓子さんと笑顔のイチロー氏(AP)

米野球殿堂入りしたイチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が23日(日本時間24日)、ニューヨーク州クーパーズタウンの殿堂博物館を訪れて記者会見を行った。21日(同22日)に資格1年目での殿堂入りが発表され、得票率は99・7%。史上2人目となる満票にはわずか1票届かなかったものの、日本人選手としては史上初の快挙となった。

主な一問一答は以下の通り。

-冒頭のあいさつ

現役選手として7回クーパーズタウンに訪ねてるんですけれども、8回目の今回ホール・オブ・フェイマーとしてここに戻って来られたこと、大変光栄に思っています。投票していただいた記者の方々ありがとうございました。どうやら1人投票してくれなかった方がいるようですが、ぜひ自宅に招待して一緒にお酒を飲みたいので、名乗り出てシアトルまでお越しください。今日じゃあ、よろしくお願いいたします。

-引退後に訪れたクーパーズタウンで感じること

まだ実際プラック(殿堂入りの盾)はできていないんですけど、あそこのメンバーの中に僕のプラックが並ぶんだと思うと、同じとこにいていいのかという気持ちと、あとは、これ拒否はできないですから、そこにいずれ並ぶことになるわけですけど、同じ場所にいるものの、到底その先輩方には及ばないという気持ちですね。だから、これはゴールとも捉えられます。ですけど、その先輩たちに近づいていくには、これからの僕の歩み方というか、その生き方によって、それがこう近づいていけると思うので、ここからがスタートという捉え方もできるんではないかと考えています。

-データの少ない時代の野球に触れることの大切さ

当時の野球を自分なりに想像してみる、そういういろんな時代を経て、今があるという気持ちに必ずなるんですね。それがすごく大事だなと思いますね。特に、今の現役の選手たちっていうのは、とにかくこのタブレット上の中でいろんなことが分かる、それはすごくいいことでもあるんですけれども、ゲーム(野球の試合)として見た時に、ファンの人が見ている前でタブレットを見てるっていうのはどうなんだろうとも思うわけですね。例えば、じゃあその間に味方の選手がデッドボール当てられる、それはもし意図的だと判断すれば、ダッグアウトから出ていかなきゃいけないわけですよね。でも、それ見られないじゃないですか、タブレットを見ていたら。そういうことを考えてほしいと思いますよね。僕はファンとしてそれ見てたらすごく残念な気持ちになると思います。それを見せないでほしい。活用するのはいいんだけど、第三者に見えるようにしてほしくないなと、そういう思いがあるんですよね。だから特に今の選手たち、現代の選手たちがここに来て、昔の野球に触れるっていうのは、すごく大事なことなんじゃないかと僕は思います。

-野球の魅力

野球の魅力はいろいろあります。プロ野球選手になると、なかなかこれは経験ができないことなんですけど、1つの目標に向かってみんなで力を合わせて頑張るというのは、生きていく上ですごく大事なことだと思うんですよね。1人では、当たり前ですけど、生きていけないし、生きていたって面白くもない。仲間がいてくれるから頑張れたり、面白かったり、楽しかったりするわけですよね。そういう要素が野球にはチームスポーツ、チーム競技ですから、確実にあります。ある一定のレベルに達すれば、もちろんその結果を残さなくては生きていけないという厳しさもあるので、楽しいだけではなくなるんですけれども、だからこそ壁が現れた時に、そこに向かっていこうと、それを超えていこうというエネルギーが生まれるんだと思います。これ野球の大きな魅力の1つです。

-プロ野球選手になりたいと思っている子どもたちへ

1歩ずつ進んでほしいですね。今はもう小学生、まあ小学生の話は僕あんまり聞いたことないんですけど、確実に高校生では、もうMLBでプレーすることが夢だっていう選手、いっぱいいます。ある時代からそうなりましたよね。僕らの時代はまだまだ、僕は実際日本でプロ野球選手としてプレーしてても、それは見えてこなかった。それが、高校生からMLBに行くんだ、それは大きな夢で、素晴らしいことだと思います。でも、そこに行くにはコツコツと1歩ずつ進んでいかなくてはいけないってことを知っておいてほしいですね。大きな成果を上げるには、一気にそこに到達する術はないということは知っておいてほしいです。もう地道に、1歩ずつ進んでほしい。これが、僕からのアドバイス、アドバイスというか一言あるとすればそれですね。

-3割バッターが減少している

今はもう三振OKになっちゃっているので、まずそれはすごく残念ですね。三振って屈辱的な気持ちになるので、なんだっていいからバットに当てればチャンスはあるし、ファウルで逃げるとかね。そういうことができるんですけど、とにかく、少なくとも僕のアプローチと全く違う野球です、今は。僕甘い球なんか待たないんで、追い込まれてから特に。でも今は、もうそこをストライクに捉えればもう仕方がない。追い込まれてからも、ストライクゾーンを狭くして甘いところを待てっていう、もうそのアプローチは、それだったら僕、ここにいないです。どうやって野球がうまくなるか、相手がこう嫌がるのか。いろんなタイプの選手がいて、いろんな野球があって、それがこうぶつかり合うから面白いわけですよね。ワンパターン同士がぶつかっても興奮しないっていうか、だから3割の話とは変わるんですけど、やっぱりバットに当てて逃げたり、芯で捉えなくてもヒットにできる技術を持っていたり。そういう選手が少ないのが、3割よりもね。勝負強い選手っていうのは、まあジーターなんか完全にそういうタイプです。嫌な選手って、嫌なヒット打つんですよ。相手がこう、なんでそれがヒットになるんだっていうようなヒットが、実は一番ダメージが大きいわけですね。相手にとって。失投を捉えられてホームランにされる。これね、そんなダメージないですよ。相手だってそこ投げなきゃいいんだから。きっちり投げているのに、ヒットにされるっていうのはピッチャーとキャッチャーが嫌なわけですね。こういう選手が今見てると少ないので、そういう面白みが持ってほしいなという風に思います。これ3割とか話じゃないんですけど。だからそういう選手がいるチーム、いやらしい野球選手も、これ野球選手っていう感じですよね。そういういやらしい、うまい野球選手が中心になったチームが、ワールドチャンピオンになれば、これ変わる可能性あると思いますけど、今の流れではなかなか難しいんではないかなという風に思っています。

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