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【ヤクルト】育成新人サブマリン下川隼佑、異例の1軍キャンプ抜てきに「はい上がっていきたい」


ヤクルトの育成ドラフト3位である下川隼佑投手(24)が1軍キャンプに選出され、急成長を遂げる予定です。埼玉・戸田球場でブルペン練習を行い、30球を投げ込みました。下川は育成選手ながら「支配下を目指して、自分のピッチングを確立したい」と意気込みを語っています。その投球スタイルは高津監督のシンカーを参考にしており、直接学ぶことを目標としています。下川は多様な変化球を駆使し、新しい球種の開発に努めています。前シーズンはイースタン・リーグで奪三振王のタイトルを獲得しており、その実績が1軍昇格を後押ししました。独特の投球スタイルを持つことが1軍での強みとされており、現場での成長とアピールに励んでいます。

ブルペンで投球練習をするヤクルト下川(撮影・上田悠太)

1軍キャンプスタートが決まったヤクルトの育成ドラフト3位の下川隼佑投手(24=オイシックス)が急浮上していく。

22日、埼玉・戸田球場でブルペン入りし、片膝立ちの捕手に30球を投げ込んだ。育成の新人では異例となる1軍キャンプに抜てきされたサブマリン右腕。「支配下を目指してやっている。自分の持ち味のピッチングができるようにまずはしていきたい。育成でも下の方の指名なので、はい上がっていきたいという気持ちしかない」と気を引き締め直した。

1軍キャンプを成長とアピールの最高の機会とする。現役時代は同じく変則右腕だった高津監督には「シンカーを聞きたい」と貪欲。もともとユーチューブなどで指揮官の伝家の宝刀を参考にしていたが、うまく取得できなかったこともあって、直接聞ける機会に学びにいく。スライダー、カーブ、ツーシーム、チェンジアップに続く新球とし、投球の幅を広げる。

湘南工大付(神奈川)時代に試合に出るために腕を下げた。オイシックスに所属していた昨季はイースタン・リーグで4勝8敗の防御率3・86。102奪三振で同リーグの奪三振王のタイトルも獲得した。育成で指名を受け、NPB入りした。この日にブルペンで球を受けた育成ドラフト4位の松本龍之介捕手(19=関西独立・堺)は「直球は(手元での)強さが一番すごい。スライダーも曲がりながら浮く」と独特の軌道を語った。

16日には下川の投球を視察していた高津監督は21日のスタッフ会議後、「1軍にいないタイプ。いないタイプというのは売りになる。ファームを経験していることもあって、1軍に呼びました」と変則の1枚として期待。巻き返しには先発陣の再建が課題で、指揮官は「あと4、5枚ローテーションが足りない」と現状の戦力を直視する。新戦力の台頭が欠かせない中、下川がサブマリンの個性を武器に猛アピールしていく。

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